無意識日記々

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火曜日の夜はローカルで

昨夜は「火曜日22時はInterFM」に身体を慣らせようの会を自主的に開催してみた訳だが、ビビった。AIの番組、完全に音楽主体じゃないですか。1時間で10曲くらい掛けたんじゃないか。これなら、AIのファンでない人も楽しめる。ぶっちゃけ、アーティストの近況報告されたって一般人は興味がない。音声メディアで質の高いコンテンツを提供しようと思えば自然と音楽か落語か、みたいな所に落ち着いていく。Real Music Stationらしい構成だ。

ヒカルの番組がこのような体裁になるかどうかはわからない。が、こういう風になってもよい、という可能性が示された事は間違いない。これで1曲目に「ぼくはくま」をもってこれたらネ申だが、果たしてどうなることやら。

しかし、それはファンにとっては痛し痒しであって。こちらは近況報告がききたいのだ。音楽は他の局、他の番組で幾らでもかかっているのだからそちらを聴けばよいが、宇多田ヒカルの生の声で生の情報を生放送で、とはいかないまでも直接届けてくれる場所はここだけなのだから、そういう話をここでせずにどうするよ。

ここらへんのジレンマが難しい。ファンからすれば親密な内容を期待するし、一般リスナーからすればトークはそこそこでいいから曲をかけて欲しい、となるだろう。というか、この葛藤に折り合いがついてないから、邦楽アーティストには武道館公演が催せるのにお茶の間には一切馴染みがない=ゴールデンのテレビに出ない、というパターンが続出するのである。大袈裟に聞こえるかもしれないが、どこの敷居を上げ下げするかはかなりクリティカルな問題だ。

ヒカルの場合、「Kuma Power Hour」と番組名からして敷居を下げ、いや破壊している。青空教室状態だ。ただ、だから音楽ファンにとってはどうでもいい、という事にもなりかねない。元々InterFMは音楽ファン寄りの構成の曲だから、そこに「クマパワー」を放り込むのは勇気が居る。いやまぁDJのトークを端々聴いてりゃ音楽と関係ない他愛ない話を繰り広げていたりするのだが、シリアスな歌手がこの路線を、それも、歌手活動がない状態=補完の効かない状態で敢行するというのは一種のチャレンジになるのではなかろうか。

まぁ尤も、毎回この種の心配をしても、ヒカルは自然体で駆け抜けてジレンマを全部解決してるっちゅーのが毎回のパターンなんだけどね。