無意識日記々

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「出来れば、年寄りから!」

配信のタイミングの話の続きとして、「ラジオ番組と触れ合えない」という残念な側面がある。発売日まではオフィシャルのサンプルと一部店舗等でのショートバージョンが聴けて、発売日以降は当然配信音源で聴ける。ラジオの登場する暇がない。勿論、発売日以降はフルコーラスオンエア解禁で、そこから歌を知って買ってくれる人も出てくる訳だが、我々のように発売日に買ってしまう層には関係がない。よって今回のプロモーションは、家電量販店や映画館、書店まで巻き込んでいるのにラジオ局は全くノータッチだ。実をいうとレコードショップにも全く用が無かったり。

多分、このままでは終わらない。昨年、宇多田ヒカルはラジオ局を101局ジャックしたのだ。一週間、全国各地で『ファントーム・アワー』がオンエアされた。あそこまで大掛かりな事をした人がラジオ局を全スルーするとも思えない。

レコードショップも同様だ。流石に配信のみのシングル曲では動きづらいだろうがまず『宇多田ヒカルの言葉』を入荷するだろう。この本を買って、まだ聴いていない曲の歌詞を先に読むという体験をした人があらためてCDを買いに店舗に足を運ぶかもしれない。それを逃すのは勿体無い。

アルバム発売が決まれば、レコードショップはフル回転だろう。まだ暫くは、ヒカルも「CDでアルバムを売る」という古典的なやり方を続けるだろう。というか主な支持層が「CD世代」なのだ。寧ろ最後までCDのリリースに拘るかもしれない。これはまぁわからない。

ラジオという点では、昨年同様また一時間のスペシャル番組を制作してくれれば万々歳だが、ちょっと違う趣向もいいのではないかと考えている。普通にDJさんがやってる音楽番組のみならず、ミュージシャン本人がやってるラジオ番組にゲスト出演して貰えないだろうか。aikoの番組に出て同期トークをしてもいいし、また松任谷由実と火花を散らしてもいいだろう。なりくんの番組に再登場してもいいし、桑田佳祐トークするのも聴いてみたい。ラジオ番組を持っているミュージシャンは意外に多い。それをキッカケにしてコラボレーションに発展するかもわからないし、単発というよりシリーズ的にミュージシャン詣でをしてみるのもよくないですか。

こういう発想になるのも、The Backhornとの共同プロデュースとか、なりくんとのカラオケデュエットなんかが好評だったからだ(もしかしたら私の中でだけかもしれないが)。もう遠慮なく表立ってミュージシャンたちと交流して欲しい。出来れば、年寄りから! みんな死んじゃう前に出来る事はやっておきたい。いや勿論若い人たちだっていつ死ぬかわからない。あとから「一度一緒に歌ってみたかった」と言っても遅いのだ。コラボレーションは思い立ったが吉日。躊躇っている暇などないのです。

縁起でもない、と思われるかもしれないけれど、それは現実なのだ。伝説のミュージシャンたちから続々と訃報は届く。特にヒカルは、頼んだら断られないだろう。断ってくるヤツも理由は大体「恐れ多い」とかだろうから説得すればちょろいもの。敵はスケジュールだけだろう。

やりたくないのに無理にやる必要はないが、やりたいのに我慢しておく必要もない。憧れと共演は違うかもしれないが、悔いのないように生きとくれ。