あらま、SFがアマプラで。
“HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024” Concert Footage Now Streaming on Amazon Prime Video in Approx. 190 Countries/Regions.
https://x.com/musicchannel_j/status/1861968262742876651?s=46
なるほど日本国内では視聴不可能、つまり、国際展開の一環ということだわね。190以上の国と地域で観れるって凄いね。ちな!みに国連加盟国数が193、国際卓球連盟の加盟協会数が227である。まぁほぼ全世界と言って差し支えない。
UTADAの時に英国盤が出たオランダ盤は正規盤なのか!?と騒いでたのが遠い昔のようだね。実際遠い昔なのだけど。
最近の配信事業の伸長からすると、全世界配信は結構な収益をもたらしそうだ。次の宇多田ヒカルの活動へプラスになって欲しいと願うばかり。
だけど、どうなん? 昔から日本国内市場への憧れがあった(あったんだよ昔は)アジア圏であれば日本語曲への反応もよいだろうけど、これが全世界となると、『SCIENCE FICTION TOUR 2024』のセットリストはどう映るのやら? いちばん知名度が高いだろうキンハシリーズ主題歌群で歌われたのは『光』のみ。『Simple And Clean』ではなかった。うちらの反応からしたらSACRé歌っても良かったとは思うけども。そして『Passion/Sanctuary』『Don't Think Twice 』、『Face My Fears』も歌われなかった。これはアピールが弱いような。コーチェラでオートマとFirst Loveに合わせて歌ったのが『Simple And Clean』と『Face My Fears』と『T』だったのとは対照的だ。
一方、エヴァ主題歌である『Beautiful World』と『One Last Kiss』は歌われた。が、日本以外の地域でのエヴァの影響力は今の所限定的だろう。作品の性質として、どちらかというと大正昭和の純文学の流れを汲む作品なので、ローカルな魅力というのはあると思うんだよね。まぁともかく、そこまでの引きはあるまい。
これで、多少一昨年の英語圏レビューで取り上げられていた『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』があればよかったんだけど、なかったからねぇ。まぁ何が言いたいかというと、セットリストを決めた時点では全世界配信は頭になかったんだろうなと。
それはそう。まずは目の前の観客に観せるものなのだから、日本国内と香港台北のニーズを汲み取るのが先となる。配信は、観て貰えれば儲け物な世界だ。それ用に何かを設えようというのが無くても不思議はない。なんならヒカルくらいだと配信会社からオファーが来るわよね。日本国内ではU-NEXT、それ以外ではアマプラという体制になったのもせめぎ合いの結果かもしれない。
ただ、配信というのは有期な事が多いので、気がついたらいつのまにか日本国内でもアマプラで観れるようになっているかもしれない。時々チェックしてみるのもよろしかろう。
これが逆に英語圏へのツアーの布石だったり? アドバルーンではないけれど、配信視聴者数を調査する事でツアーに赴ける土地を選別するかもしれないね。これは日本国内でも同様で、U-NEXTの再生視聴者数を都道府県別で集計している事だろう。なので、「我が土地にも是非宇多田ヒカルを」と思ってらっしゃる方は、今後円盤を手に入れた後も敢えて配信で視聴するのはアリかもしれないね。まずは伝えるところから、だ。