無意識日記々

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また同じ様な話をグチグチグダグダと(笑)

結局いつも通り「歌の邪魔をしないで」に尽きるんですが…。今回は配信トラブルもないし基本無料ということで双方(SONYとU3)の意向が合致するポイントを探り当てて企画が進んでいて特に文句を言う事もない。ただ、現実として目下アダルトコンテンツみたいな扱いを受けている訳で、それはなんだかややこしいなと。

ヒカルはヒカルでビッグコミックスピリッツのフォトセッションの時水着を仕込んでくるノリのよさも見せているし、あれだけマッチョに鍛えてるならその成果を見せつけたいかもわからない。『Forevermore』MVじゃコンテンポラリーダンスを披露しているけれど、ダンスの習熟度云々の前に肉体に自信がないとあんなの収録して発表できない訳でね。ダンスのような視覚的表現であればVRの真価が発揮される可能性も出てくるしそれを見越してPlayStation VRというプラットフォームを準備しておくのは必要になるかもしれないが、やっぱり音楽家を謳う以上音声コンテンツをまず固めてからでしよ、という思いはやっぱり拭えない。

ここらへんは、ミュージシャンや事務所のコントロールが及ばない領域かもしれない。例えば、前に指摘した通り、ヒカルのミュージックビデオ配信は冗談みたいな低画質で、もし選べるのであればあんなに作品の魅力をスポイルするようなクォリティは瞬時に却下されているだろう。それが延々リリースを続けているのだからあれはあれで妥協の産物なのだ。通信量が大きすぎるとモバイル環境に優しくないしな。全部が全部思い通りにいってる訳ではない。当たり前だけど。

この後“音声VR”がロンチすれば確かに興味は湧くんですが、今までだって5.1chや7.1chに手を出してこなかったのだから2chで十分と思っているのだろう。これまた再三指摘してきた通り、映画館で流れる曲を映画のサウンドに併せるのはアリだとは思うんだがね。そういや他の人たちどうしてるんだろ。知らないや。

音楽を単体のコンテンツとして提供するのが益々難しくなってきた御時世だからこそ、宇多田ヒカルにはラジオから流れてきた歌を一発で気に入って買いに走らせるようなストレートの力を見せつけて欲しい、と思ってるオールド・ファンは少なくないだろう。ノスタルジーだ何だと言われようが、基本中の基本は忘れないようにしておきたいのです。

ただの日常、ただの生活の一部。

『光』の横アリテイク、いいよねぇ…アコースティックギターがクリアでストリングスがマーブル。こういうのをシングルのカップリングに入れてくれたらいいのに。今回はもういっぱいいっぱいだけどね。曲入れ過ぎるとミニアルバムになっちゃうから。なっちゃえばいいんだけども。


ヒカルのライブレポを読んでいると「昔の曲が色褪せない」という表現をよく見掛ける。何か感覚が違うなと思ったら、そうか、普段から私は普通に昔の曲を聴いているからだ。ライブで一曲も「そういやこの曲久々に聴いたな!」という曲がなかった。多分いちばん久々だったのは『SAKURAドロップス』か『俺の彼女』だな…。発売時期とか全く関係なく、“直近に聴いたかどうか”という話でしかない。

聴き慣れた曲でもリミックスやライブテイク、テレビ出演時のパフォーマンスなどをローテーションすれば飽きるなんてことは案外無いし、聴き方でいちばん多いのは「宇多田&Utadaシャッフル」だから自分で選曲するまでもなく程よくいろんな曲を聴く。フルアルバムでよく聴くのはその時の最新作を除けば今でも『This Is The One』で、これは変わらない。いちばん短いから、というお馴染みの理由でね。

こんな人間からすると昔の曲が色褪せるとか色褪せないとかは遠い星の話のようだ。「今日の晩御飯はカレーライスか」「今日の食後はコーヒーにしようか」くらいの感じで再生ボタンを押して生活している人間にとっては、カレーライスが今日もカレーライスの味がするように、コーヒーが今日もコーヒーの薫りを薫らせているように、ヒカルの歌はいつも通り楽しく切なく響いてくる。それもまたただの生活の一部である。


色褪せたのに近い事があるというのなら、曲数が増えた事で初期の頃の曲がそんなに突出した印象にならなくなっていること、くらいかな? 初めて聴いた時は「日本人女子のクセに何このクォリティーは」と希少価値を見出していた気がするが、今やスタジオアルバムが9枚とか10枚とかあるのだ。それを順繰りに聴いているだけで日々が経つ。ホントにただの日常だ。

なので、ライブレポとかでそういう反応をされる事自体が新鮮でね。普段宇多田を聴いていない人達もライブコンサートとなるといっぱいやってくるんだねぇ。当たり前なんだけど(笑)。休業期間の間ってうちらのような普段からヒカル漬けの人間しか発言していなかったから、改めて今は絶賛活動中なんだなーと確かめ直しましたわ。またいつかヒカルも長めのお休みをとるだろうから(産休とかね)、またその時はいつもの皆さん、宜しくお願いしますね。一緒に時を、過ごしましょう。