This Is The Oneの発売からもう4年も経ったときき、少々吃驚している。4年といえば北京五輪とロンドン五輪の間隔と同じだ。当たり前だけど。その間にスポーツ選手達は代表選考や世界ランキング争いに躍起になり、様々なドラマが生まれていた。結果前回の5位から2位に躍進して周囲の環境は激変し…って何だか特定の競技の話になってるな。
TiTOは、普通に考えれば最も聴かれていない光のアルバムという事になる。そういえば累計で何万枚売れたのか私もパッと出ていないし、アルバムチャートで1位も取っていない。影の薄いアルバムなのだろうか? しかし、光がアルバムに伴うツアーを行ったのはUtada United と In The Flesh の2回しかなく(ボヘサマはアルバム発売から1年半後だからねぇ)、その為ULTRA BLUEとTiTOの楽曲は、LIVEの印象がとても大きい。両方とも宇多田とUtadaに跨った選曲で満足感も大きかった。特にITF2010ではTiTOから8.+1.5曲、日本語曲が7.5曲と非常にバランスが取れていた。やはり、LIVEで観た経験があると思い出の質がまるで違う。特に、Apple And CinnamonとThis One (Crying Like A Child)、そしてCome Back To Meの3曲は過去の名曲たちと較べても遜色ないばかりか明らかにLIVEのハイライトとなっていた。(いやまぁ全曲ハイライトでしたけどね)
これらの曲が、今後LIVEで歌われる事があるのだろうか。特に、日本で歌ってもどれ位の反応が帰ってくるか。100万枚売れたEXODUSの曲ですら反応は「あんな感じ」だったのだから。ただ、その場でCDを買う人は大量に出るだろうから物販は充実させておきたい所。問題は、原盤をもっているアイランド・レーベルが再リリースしてくれるか、だがEMIレーベルがUM傘下になった事が事態を好転させる材料になってくれると信じたい。こういう側面からみても、今回の吸収合併は光にとって追い風といえるかもしれない。