無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

スラング・ツッコミ・スーパーインポーズ

2006〜2007年の頃だったか、ヒカルが2ちゃんねる等のまとめサイトをチェックしていると言ってたのは。確かに、あの頃の2ちゃんねるはいちばん面白がった。言葉のやりとりの中から様々な言い回しが次々生まれていくスピード感。3ヶ月もチェックを怠ればみんなが何喋ってるのか把握できなくなるんじゃないかと不安に駆られる位だった。相変わらずそういう所を嗅ぎつける嗅覚は鋭かったな。

今はといえば、まとめサイトでいちばん多いのは実況板経由の簡略語の数々で、居心地はいいんだろうがいまいちエキサイトメントに欠ける。「なお」だけで済ますなよw まぁそれは隠語独特のノリみたいなもんで、長〜い(それこそ有史以来の)伝統な訳だから特に衰退とかいうもんでもないのだが、06〜07年の頃と較べれば落ち着いてきたかなという印象だ。

丁度その頃始まったのがニコニコ動画で、基本的に日本独自のサービスなんだが(Youtubeが本格的に"始まった"のは2005年位)、その中でも画期的なのが「コメントを字幕で画面に流す」というシステム。慣れてないと見ながら読むのは大変なんだけどコンテンツの消費方法としては全く新しい局面を持ち込んだ。いつも書いている事だが、コンテンツがくだらなくても、みんなでそれをくだらないと言い合うのは楽しい。いわば、コンテンツで滑り芸を自前で発展させる事が出来るようになった訳だ。

Hikaruが昔「日本のコメディアンは二人組が多い。アメリカでは一人が多い」てな事を言っていたが、この、「ボケとツッコミ」の文化がニコニコ動画では生きている。裏を返せば、他の国でこのシステムが受けるかどうかは未知数だ。実際、ニコニコ誕生からこれだけ年月が経過したのにこのシステムの英語版を未だにみかけた事がない。Youtubeにもコメント字幕機能はある筈なんだが、私が観てる場所が偏っているのだろうか。

誕生から6、7年も経てばやる方も成熟してきてかなり様々な「型」が定着している感がある。恐らくそろそろ「世代交代」も話題に上ってくるだろう。鍵になるのは、ニコニコ動画以外に字幕コメント機能が普及するかどうか(ひ○わり動画とか、実装してる所あるけどねー)、そして、それが海外に飛び火するかどうか、といった点なのだが、そこからUTUBEの発展の仕方について議論しようと思ってたのに尺が足りなくなっちゃったな。また次回。