無意識日記々

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思い出せないのに忘れたくない話

先日、「高山みなみ」の名前が思い出せなくて自分で自分にドン引きした。「ほら、江戸川コナンの声優で、魔女宅でキキとウルスラの二役やってて、Two-Mixのヴォーカルのふり(?)をしてた人でさ…名前何つぅんだっけ?」って感じで。映画本編で一度も出てこない名前やら20年前っきり全く名前を聞かない音楽ユニットの名前はスラスラ出てきているのが笑えるが、固有名詞が直ぐに出てこなくなったらやはり歳なのか。そういえば更にちょっと前は「ハンコックとミサトさんやってる人なんつったっけ?」ってなってたわ。皆さんすぐ名前出てくる? 答はこのエントリーの最後に。

たまたま今挙げたのが女性声優で、顔なんてすぐ出てこない…というか2人とも知らんかも…ような特殊例なので、名前を思い出す回路が声質や名台詞やキャラクター造形経由だったりして一般論には落とし込みにくいのだが、歳をとると何でも略称やあだ名で呼ぶようになってしまいにはあいつだのそれだの言い出す始末だから、それが原因のような気がしている。洲崎綾なんて「ぺ」だもんね呼び方。本名忘れるよ。また声優かよ。

と、そんな風に思っているので当日記では宇多田ヒカルの事を徹底的に名前で呼ぶ事に徹している。徹底的に徹するって重複もいいところだが、代名詞の「彼女」ですら文脈上必要最低限の場合を除いて使わないようにしている。本来なら、この日記にとってHikaruは唯一無二の人なので、シャーロック・ホームズが「ボヘミア醜聞」に出てきたアイリーン・アドラーを「あの女性(ひと)/The Woman」と呼ぶように、特別に神格化して代名詞で呼んでも("神"はしばしば、例えば英語ではhimとかtheeとか呼ばれる)何も支障はないが、私は物事をそういう風に捉えようとは思わない。彼女が唯一無二だというのなら、これ書いてる私だってこれ読んでる貴方だって唯一無二だ。何も違いはない。HikaruはHikaruなのだ。それ以上でも以下でもない。

そもそも、そういった屁理屈以前に、書き手として、宇多田ヒカルとかUtada Hikaruとか入力するのが楽しい、テンションが上がるというのがある。ノートの端っこに好きな人の名前を書いてニヤニヤする厨二的気色悪さの凝縮を、「最近物忘れが激しいなぁ」と嘆くおっさんが毎日々々繰り出して居直っている。何というか、呆れるのを通り越して「もう徹底したらええやんか」と言って突き放したい。えぇ勿論徹底させてもらいますとも。

あー、でも、あの人とか彼女とかはあんまり言わないけど、「あのバカ」とか「ヤツ/アイツ」は結構使っちゃってるかもしれないなー。知り合いでもない、一度も会って話した事もない人に何とまぁ失礼な。ごめんなさい。

そんな感じなので、今後もここでHikaruだとかヒカルだとか光だとかひかるだとかHikkiだとかUtadaだとかいう名前をみつけたら、その度に「ああこいつ今テンション上がったんだな」と思ってうただければ幸いです。

んで、そな"こいつ"って誰だっけ? 今一瞬自分の名前忘れそうになってたよ。ヤバいヤバい。


という訳で三石琴乃でした! それではまた次回。ちゃお〜☆