無意識日記々

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大会議って?

月末に朝から大会議って何なんだザネッティ…(最早イタリア風伊達男らしいので呼び方もイタリアンに)。大体このタイミングだと来月の月間プライオリティ(イチ押しアーティスト)の確認と再来月のトップ・プライオリティの決定、みたいな事をするのがレコード会社だが、当然宇多田ヒカルにそんな話はまだ早過ぎる。半期先、つまり10月以降の戦略を練る長期的な会議、或いは次の四半期、7〜9月の予定を組むタイミングという事はあるかな? UMG位図体がデカいとどのタイミングで何やるかようわからん。彼らはカレンダー通りに休みを取るので、そんなに緊急な話ではないとは思うが。

次四半期の7〜9月なら、真実味はある。一周忌の8月に復帰という、レコード会社からのリークにみえる情報があったからだ。故意に漏らしたのか不意に漏れたのかは知らないが、思いつきにしては周囲の情報に妙に真実味があった。普段週刊誌なんか省みない癖にこういう時だけ厚かましいんだな、と自分で自分にツッコミを入れたくなるが、宣伝の一環としてのリークならしっかりチェックさせてうただきますよ。その手法の是非は別としてね。

こういう時に次にマークすべきなのは、UMG本体が出す欧文のプレス・リリースである。Utada Hikaru Single Collection Vol.1 の発売が明らかになったのは、日本からのプレスリリースではなく、当時EMI本社からリリースされた英文々書だった。基本的に日本で売れるだけのコンテンツでありながら、その数字の大きさ故にEMI全体としても無視出来ない規模の売上があった為、株主に対して(とは一概には言えないようだが)「2003年度下半期は、これこれこういうビッグ・アーティストたちの他に、日本で宇多田ヒカルがアルバムを出しますよ。ほら、うちの会社の収益鉄板でしょ?」とアピールする為の材料になったのだ。今から考えると恐ろしい。勿論その期待に応えて初週だけで140万枚を売り、2003年度々々末のEMIのお財布事情を大きく改善したのだけど。

現在は状況が異なる。EMIはUMGに吸収され、必ずしもUtada Hikaruは、UMG全体を揺るがすような存在ではなくなった。それだけUMGがバカデカいからなのだが、Hikaruの現在の市場力は、FL15で示された通りである。再発盤をチャートTOP10に放り込むパワーはあるが、枚数はあんな感じ。その感覚がそのまま市場力である。


はてさて、今レコード会社は、今年中に復帰するかもしれない日本の伝説的アーティスト(彼女が伝説的でなければその形容にかなうアーティストは日本に1人も居ない)を、どのように見立てているのだろうか。数ヶ月後にその答えを見せて欲しいものである。