無意識日記々

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ツアーの季節

一応昔から「夏は苦手」と言ってきている気がするが、2回の全国ツアーが両方ともほぼ同日程で真夏に行われているせいもあって、夏の方が活動が活発だったような印象すらある。In The FleshやらWILD LIFEやらヒカルの5やらを思い出すと、コンサート・ツアーは冬場に行った方がいいようにも思えるが、フルアルバムのリリースが3月と6月に集中している事もあって、なかなか冬にツアーという感じにはならなかった。

次の復帰は、そのサイクルを"ずらす"千載一遇のチャンスともいえる。アルバムを秋冬発売にしてツアーを冬春にずらす。これで随分と負担が減るような気がする。あとは楽曲制作への影響だが、こちらは基本的に一年中無休みたいなもんだし、スタジオは都内の地下で冷暖房完備だろうからあまり気にしなくてもいいんじゃないかと。あとは、レコード会社内での立ち位置次第だろう。他に3月にぶつけられるようなアーティストが居ない場合はヒカルに負担がのしかかる。しかし、流石に次からはユニバーサルミュージックグループ全体で考えてくれる筈だから、そこまでトップ・プライオリティという事も無いのではないか。ある程度融通の利く立場に居ると考えたい。

ここらへんの調整は複雑である。果たして、EMIレーベルはどこまで独立した存在であるのか。企業内企業としての業績が求められているのか、上記のようにUMG全体で辻褄が合っていればいいのか。内情は外部からはわからない。ヒカルはある程度会社の事も考えるだろうから、「では3月で」となれば「わかりました」となるだろう。タイアップが絡んでくるシングル曲のリリースとは異なり、アルバムはアーティストとレコード会社の主導である。ツアーもそれに伴って決まる。

いや勿論、そこまで一方的に考える事もない。実際には、2回の全国ツアーを通して夏場のコンサートへの対処法をしっかり身に付けていて、次にやる時は「夏が得意」になっているかもわからない。兎も角、昔に較べてアーティストの評価は遥かにライブ重視になっている。円盤が売れないのだから当たり前っちゃ当たり前なんだが。レコード会社は、アーティストが最高のパフォーマンスを見せられる事から逆算して種々の日程を決めていくべきだろう。もっとも、上記の通り、UMGのような巨大企業体の中でどこまで自由が利くのかというと心許ないのだけれどね。EMIは何だかんだで外様だから苦労するだろうなぁ…。