無意識日記々

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いっしょにするか別々にするか

ヒカルの復帰については、当然相手のある事なので時期を一存で決められる訳ではないだろう。まずレコード会社でありタイアップ相手であり。

Universal Musicとなってそこらへんの縛りがどうなるかは未知数だ。EMIの頃は文句なしの稼ぎ頭だったのでここぞという時に投入されていたりさヒカル自身もそれは覚悟の上だったろう。今はどうか。EMIレーベルとしては未だにトップの1人だが、UMG全体としてみればそうでもない。プレッシャーは軽減しているとみるべきか。

ただ、「当たった時の爆発力は桁違い」という認識は持たれているだろう。そういう意味ではUMG全体で様子見という事になるだろうか。お手並み拝見といったところか。

レコード会社は出資から制作から宣伝から総てを賄う為リスクの大きい商売だ。しかし、UMGくらい巨大になると、組織としてどこまでそのリスクを分散管理できるかが課題となる。

メリットもデメリットもある。EUギリシャが問題になったのを見ての通り、統合体に移行した故に抱えなければならなくなった悩みなども出てくる。一方で、多少の失敗はグループ全体でカバーできるから、という風潮がプラスにはたらけばチャレンジングな活動が活性化出来るかもしれない。良し悪しである。

発言力のバランスというのは大事で、レコード会社が出資者である以上ある程度意見は取り入れなければならない。かといって理不尽な要求に対してはNoと言わなければならない。理屈はそうだが、実際の現場はもっと大人だろう。特に昔ながらのヒカルのチームはアーティストの意向を最大限斟酌する方向で一致しているから、後は彼らのUMG内での立ち位置次第。皆さんお偉いさんなので結構やれちゃうと思うんだけど。

ひとつせめぎ合いになるのはやはりリリース・フォーマットの種類だろうか。初回限定版やスペシャル・ボックス、ジャケット違いになんとか券封入まで、あの手この手で売る方法が確立されている現在、ヒカルだけが一種類のリリースというのは通用するのか。

SCv2がひとつの判断基準になる。あそこより踏み込んだらちょっと反感を持たれるかもしれない。EMIの置き土産という感じか。本当は、大ヒット映画みたいに(アナ雪とか)“全フォーマット同梱”が楽なのだが、それだとコスト面が解決できない。情報を整理し、リーチをどこまで伸ばせるか。情勢は日々刻々と変化するのでこの話題はまた取り上げる事にする。