無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

イメージ戦略詮索愚策

あー皆SWITCH届いてるのか。今日店頭で見つけようと思っていた私は結構なのんびり屋さんということになるな。まぁいいか、まだ読んでない人も多いだろうしあとから取り上げる事にします。

今回の企画を誰が思いついたか知らないが、Hikaruの負担がかなり小さい(「SMS載せていい?」「OK」というやりとりだけ)のは間違いないと思われる。対談だからと色々セッティングされると辛かっただろう。雑誌で取り上げるとなるとフォトセッションとか色々あって大変だ。本来なら50ページ企画の目玉記事として同期女性ビッグ歌手の対談を大々的に持ってきたかったのかもしれないのがこういうのに落ち着いた、という流れであれば案外この企画はHikaru側からの提案だったのかもしれない。林檎さんからでもいいけれど。いずれにせよファンにしてみれば最近なかなか触れづらいHikaruの普段着な言葉に接する事が出来るいい機会だ。

長年Message from Hikkiと付き合ってきたので、その独特なバランス感覚には慣れているつもりだが、やっぱりいつも「そんなことまで言っちゃうの!?」と「それ黙ってたの!?」の板挟みになっている。それはつまり、Hikaruが常に自分の判断で何を発言するか取捨選択してきた証なのだが、昨今は常々指摘しているように世の中の方が人のプライベートに対してどういうオープンさで接するかについての意識を変化させてきている為、今のHikaruのバランス感覚はまた更に独自性を増している。国際結婚をした事もあってあんまり「身近なヒカルちゃん」ではないような気がする。

今は人間活動中だから、という言い方でいればいいが、もしかしたら四年経って、本人は人間活動宣言をした当初とはアーティスト活動休止の意義が変わってきているかもしれないし、それこそ結婚したのだから生活も変化しているだろう。それについてペラペラ喋る必要はないが、かといってずっとこんな感じだと次に復帰する時に全員妙によそよそしい感じになっているかもしれない。昨年の月1ラジオはそういう意味でとてもいいペースの流れを作ってくれていたなぁと思っていたのだがそれも一年で終了。まとめてHikaruらしい言葉を聞けたのはFL15のインタビューという事になるだろうが、あれ読む人ってつまり高々1万5000人しか居ない。フォロワー170万人の人にとっては1%未満という割合だ。これで人としてのイメージ作れてるのかなぁとも思う。

どのスケールでものを考えるかだ。いちばん外側のスケールで考えれば、大体の人は視聴率20%台を連続させた時のイメージ、つまり宇多田ヒカルは15年前のままで止まっている。"世間でのイメージ作り"という点ではこの層の厚さも侮れないが、直接購買活動をする人は居ない。逆に毎日動向が気になって仕方がない我々のような人間は、プライベートがどうのイメージがどうのと言ったところで今更揺るがない。となると、FL15や桜流しDVDを買った層から、テレビでヒカルの曲のカバーをやっていたらザッピングを止める人くらいの間の数十万〜数百万人に対して、今の宇多田ヒカルがどういう人なのかを復帰に向けて徐々に知らしめていった方がお互いアーティスト活動期間に戻りやすいかもしれない。

もっとも、大幅なイメージチェンジで"再デビュー"するのであればこの限りではないが。それこそそんな需要あるんかいな。