無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

作曲オプションとドラヤキは

自分が最近聴いて気に入った曲メモBの欄…Barren Earth、Bluey、Bourez…ふむふむ。そういえばBlueNileは元気に活動しているのだろうか。Hikaruもとっととポール・ブキャナンに「一緒に曲を作ろう」とか声を掛ければいいのに。あとBjorkだ。イギリスじゃなくアイスランドだが今どこに住んでるか知らないし。いつまでもファンやってないで一流のアーティストとして接してくれんかの。ビンと来ないのかなぁ。

確かに、Hikaruの楽曲は作風が予測不可能だから誰か"それとわかる"程の個性とは相容れないかもしれない。STARGATEのように、「後は頼んだ」と言えるような"ヘルプ"みたいな役割の方がHikaruは欲しいか。それを考えるとExodus'04を生み出したTimbalandとのコラボレーションは結構奇跡的だったんだなぁ。

「ジャズやロックのように、複数のブレインが集まって音楽を作っていったのが20世紀商業音楽の特徴」と前に言ったが(言えるほど19世紀以前の音楽について知っている訳ではないのだけれど)、Hikaruの場合そういう意味では"古典的"なのかもしれない。一方で、ラップトップ一枚あれば曲を書けてしまえるスタイルはモダンだ。紙と鉛筆とラップトップがあればOKというのは如何にも21世紀のシンガーソングライターという気がする。

そこらへん、Hikaruは全く意識していないだろう。今までそうしてきたし、これからもそうするだろうから。共作自体はこれまでに何度もしてきたし、いちばん新しい(二年半前の)桜流しだって共作曲だ。しかし、その具体的な方法論が明らかになっていない為、Hikaruが共作活動をどう捉えているかは未だに見えてこない。

サザンの「葡萄」について、「そこで原由子なんだよな」みたいな事を書いたが、Hikaruもそこらへんは昔から弁えていて、先述のExodus'04もそうだし、Takuroとの共作やThe Back Hornとの共演など「最後の一押しとしてのスパイス」の必要性は重々承知したはる。

で、2つの可能性がある訳だ。一つは、誰かとガッツリタッグなりトリオなりを組んで真正面からコラボレーションをする…つまり一曲だけではなくて、アルバム一枚とかコンサートツアーとかそこまで発展するようなスタイル。椎名林檎とのコンビは、恒久性はお互いのファンが望まないだろうがミニアルバム以上一枚、十回以上のツアー程度なら「面白いんじゃないか」となりそうだ。これは双方のファンが昔から言ってきた事だ。さっき私がポールブキャナンやビョークについてコメントしたのもそういう趣旨だ。

もう一つの可能性は、Hikaruが様々な人と一曲ずつコラボレーションしてアルバムを一枚作る方法論だ。その昔「逆・徹子の部屋」といって、Hikaruがテレビ番組をやるなら各階の著名人が毎週入れ替わりたちかわりHikaruにインタビューする番組を作ったらどうか全12回位で、という案を出した事があるが、その音楽版である。Hikaruと曲を作ってみたい人は山ほど居る筈だ。ただ、井上陽水をみればわかるように、レベルが上がれば上がるほど皆Hikaruに対して恐縮していきそうでそれは懸念だな。

ただのアイデアのひとつであって、私がHikaruにそうして欲しいと言っている訳ではない。ただ、宇多うたアルバムへの返答として、カバーしてくれたアーティストの曲をカバーし返すよりは、参加アーティストたちと新しく曲作りをしてみる方がやや現実的かな、とは思った。いずれにせよ喫緊の希望ではなく一案である。しかし、案は多いに越した事はない。