無意識日記々

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バイセコー♪バイセコー♪…道交法施行。

今月から自転車走行の取り締まりが強化されているらしく、イヤホンをつけて走っているだけで呼び止められるようになったらしい。四六時中イヤホンつけっぱなしの私には他人事ではない。自転車なるべく乗らないようにしよう。

中には、補聴器を勘違いされて呼び止められるケースまであるらしい。最近の見た目では仕方がないが、その上、「取り締まり上紛らわしいから補聴器を外して走行を」とまで言われたエピソードまで飛び出した。もう完全に長屋落語の世界だが、どこまで本当なんだか。難聴者が補聴器無しで自転車運転したらそれこそ危険だろうに。

こういう事態もあるだろうなぁとは思っていたが、いやはやこんな風に話題になるとはね。前にギヤホンの話をした時に、「装着したまま外部音も同時に再生する」案を出したが「社会的な問題を孕むので実現は難しい」と書いた。まさにその一例だといえる。スカウタースタイルのガジェットもそうだが、音声端末常時装着は安全面での社会的合意形成の過程を経ねば普及は覚束ない。この課題をクリアするのは恐ろしく難しい。「全員が装着して、公道では強制的に外部音再生を行う」くらいはしないといけないが、それを実現できるかというと、ねぇ。

信号機のルールのようなもので、採用が合理的であり社会的合意が実際に得られ且つルールを守る方法論が明解かつ容易(“青なら進め、赤なら止まれ”)であるならば定着するだろうが、それこそ国家による強制でもないと難しい。音声端末の可能性を広げるいちばんの障壁はこれであろう。

この、他者との関係性を巻き込むのが音声コンテンツの特徴だ。テレビの画面サイズが幾ら大きくても近所に迷惑はかからないが、スピーカーの音量を上げるのは近所迷惑である。音は広がる事が前提であり、余計に広げたり、必要なのに遮断したりすると周囲の人間とのコミュニケーションに支障が出てくる。そこにどういった社会的合意を設定し実際に継承するかは、技術的な解決力が必要になるだろう。


そういえばHikaruはどれくらい自転車に乗れるようになったのだろうか。イギリスの田舎道を呑気に走り抜けるだけなら、大丈夫だろうかな。そこでもいつものように、耳にイヤホンをつけて走行している事だろう。仮に来日した時に自転車に乗る機会があるとすれば、イギリスでのノリで乗ると危険だ。左側走行や車道走行、そしてイヤホンの問題等々、もしかしたら知らないかもしれない。一度踏まえて貰った方がいいんじゃないかな。