無意識日記々

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今じゃないけどとりまめでたし

昨日SONYから宇多田ヒカル最新情報のメールが届いて何の話かと思ったら歌詞サイトが受賞したんだと。めでたい話だがメールで送るヤツかこれは。

しかも、既に渋谷のソニービジョンとやらで歌詞サイトが公開されているんだとか。へー。PCやスマホだけでなく街中(?)でも見られるとか、攻めてるなぁ。

毎度書いているように、スマートフォンがメイン・デバイスになってから音楽は「如何にイヤホンをつけて貰うか」が課題になっている。煩わしいからだ。殆どのゲームは無音で出来るようになっているし、イヤホンをつけるメリットが少ない。文字や写真、動画といったスクリーンコンテンツに明らかにおくれをとっている。

そんな中「歌詞可視化」を標榜して登場した『大空で抱きしめて』と『Forevermore』の歌詞サイトは画期的だった。イヤホンをつけていない消費者にも歌をアピールする事が出来る機能。これをキッカケにイヤホンをつけて貰えたらしめたものだ。

『Fantome』の時も『花束を君に』と『真夏の通り雨』を皮切りに『二時間だけのバカンス』『道』と次々にオフィシャルに歌詞を掲載していってたが、今年はそこからまた一歩踏み込んで双方向性の端緒となるようなアプローチを仕掛けてきた。長期的展望が窺える秀逸な戦略だ。

無論、まだまだ始まったばかり。手探り状態ではある。しかし既にこうやって某かの受賞まであるとなると、今後ますますこの路線は推し進められるだろう。音だけのコンテンツを、どうやって視覚のみのインプット状態にある人々にアピールしていくか。課題は山積みだろうが次の新曲の時にこのアプローチがどう変化・進化しているか、期待をもって見守っていくと致しましょうか。