無意識日記々

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a budget talk

妊娠が全く発覚していなかった事から、取り敢えず今のところはアルバムに目立ったゲストを呼んだケースは無い、と言っていいのかな。例えば何十人という合唱隊やフルオーケストラを起用したりはしていない、と。彼らもプロなので守秘義務があれば守るだろうが、物事が漏れる時はどういう経緯を経るかわからないもので、単純に知っている人間が増えればその確率は高くなる。それだけの話。

例えばEXODUSのような少数精鋭での制作環境もあり得る。当時は4人だったそうな。最終盤にティンバランドが参加したのを除けばだが。ならば制作費もそをなに嵩んでいないだろう。

制作費の回収(正確には次回作への費用だろうが)はメジャーレーベルにとっては死活問題だが、Hikaruの場合そこまで費用は掛かっていないのだろうか。ベースとなる作業はある程度自宅で出来るだろうし、スタジオレンタル料金さえかさばらなければかなり低く抑えられると思うのだが。

制作費がかからないのも一方でよしあしだろう、というのは、EXODUSについての私の推測のひとつだ。契約記者会見で5億円規模の制作費を匂わせておきながら4人で制作を進め結果そこまでは使わなかった。問題なのは、そのせいでレコード会社がEXODUSを売るモチベーションが下がったのではないか、と。制作費を回収する必要がないから。ならば、ととことん制作費を使えばレーベルも目の色を変えて広告宣伝費を…って今はレーベルがEMIだから少なくとも日本では全くその心配が無いんだったな。あはは。

Hikaruの場合、12年で犠牲者は金閣寺ただ1人という破棄無し制作を行ってきたので、超ビッグアーティストによくある「アルバムを作ってはみたものの気に入らなくて全部捨てて最初から作り直した」みたいなエピソードは生まれないだろう。ここまで順調に進んでいそうな雰囲気だ。

音楽における制作費の問題は、結構どう捉えればいいかわからない。デジタルの進化であらゆる作業が大幅にコストダウンされ、果たして90年代のような"大盤振る舞い"が今後も必要なのか、というのがある。もっとも、デジタルの進化があっても演奏者のギャランティが変わる訳でもないので人件費という面では変わらないのかもしれない。

もう少し突っ込んだ話をしたかったが長くなりそうだったので自重した。お金の話は情報が少ないのが常なので、なかなかに難しいんだよねぇ。まぁこればっかはしゃあないか。