無意識日記々

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どんな売り方迄反感を買われぬか

従来は「シンプルな売り方」を心掛けていたヒカルだが、「Single Collection Vol.2」においては様々な付録をつけていた。初回限定版にはGoodbye Hapiness PVのDVD、Kuma Charm、特殊スリーブ・ケース、そしてWILD LIFEのチケット予約権など、かなり贅沢な内容になっている。複数枚商法まではいかなかったが、このてんこ盛り感は前にはなかったものであった。

当時は余り難色を示す意見は聞かなかったと思う。特にチケット予約権はかなり踏み込んでいる気がしたが、要するに作品自体がそこまで注目を集めていなかったという事かもしれない。「Utada The Best」に対するヒカルの発言も、単に勘違いしてSCv2を買わない人を増やしただけで、プラスにはならなかっただろう。

どこまでヒカルが察知していたかは知らないが、つまり、5年前の時点でヒカルの市場での賞味期限はギリギリだったのだ。勿論それでも数十万枚単位で売る事は出来たのだから「腐っても鯛」だったのかもしれないが、タイミングとしては限界だった。そう思える。

なので、"待望論"を維持するにはちょうどよかったともいえる。まだまだやれると惜しまれる位でちょうどいい、というのはこれにあたっているだろう。あとは、ボタンを掛け違えない事である。

よくあるのは、ベテランが若手とのコラボレーションで復活する事だ。遥か昔にはRun DMCAerosmith復活に一役買ったように、ヒカルをリスペクトする世代がレールを敷いてくれるかもしれない。「宇多田ヒカルのうた」アルバムはその先鞭か。後は、多分このケースはないだろうが、ものまね芸人が連日テレビで取り上げる事でいつのまにか大御所感が出てくるというような。あんた昔そんなキャラじゃなかっただろとテレビにツッコみつつ…。ミラクルひかるが連日テレビでものまねを続けてくれていたら少しはヒカルも…なんていうのはないか、ないな。

いずれにせよ、ただの結果論とはいえ、引き際のタイミングとしては"神通力"を失わずに済んだのだから次の復帰には多少のチャンスが眠っている。その時に、どれだけ売りにくるか。チケット先行予約権を入れてくるのか。そこまではいいとして、それ以上のこと、それこそ複数枚商法などが出てくるかは、うん、難しいね。反感を買う事がそこまで悪い事なのかというところからマーケティング部は考えておかねばならないかもしれないな。

まー私はどうせ全バージョン(ハイレゾ配信含め)を買うだろうから、どうなっても構わないのですがね。えへへ。