無意識日記々

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適正価格帯

ではHikaruの曲の配信単価は幾ら位が適切だろうか。

これは、前述のようにファン層の質と数による。また、全体の収益の割合まで考慮に入れなければならない。現行ではCDの収益率の方が圧倒的に高い為、そちらの割合も考慮に入れた上で決めねばなるまい。

例えば桜流しだと、私は2500円でも迷わず買ったが、現実には購入数は90%減では済まないだろう。一方、10円値上げして購入数が4%減減ったかというて微妙だ。単価をn倍にした時に購入者数が1/nになるかどうかは必ずしも明らかではない。裏を返せば、その責が最大となる価格帯がある筈だ。レコード会社としてはそこを狙いたい訳だが。或いはある程度狙った上で250円という価格設定なのかもしれない。

しかし、Hikaruからすれば、より安くして多くの人々に届けたいというのもまた本音だろう。Pop Musicianの本能のようなものだ。かといって、レコード会社と対立する気もないだろう。出来れば現状維持で、何かもっとこう安価な新しいサービスを作る方が現実的かもしれない。

前に言及した「歌うLINEスタンプ」なんかもそうだし、ショートバージョンを先行で安価配信するとかの"着うた文化との中和案"みたいなのもいい。実際アニメの主題歌などは「TVオンエアバージョン」と称してワンコーラス90秒だけのファイルを早いタイミングで売り始めるものもある。もっとも、値段は250円据え置きのようだが。

或いは、ミニアルバムの体裁をとる方法もある。1曲だと250円固定だが数曲入りのミニアルバム形式だとやや値段設定に幅があるようだ。6曲900円のものもあったりする(その多くは1曲150円で買えるものだが、そうでないものもある)。できれば、3曲500円で売りたいが流石に無理かな。しかし、そこらへんを工夫して財布の紐を緩めさせる方法を開発していかないとな。

そうは言ってもなかなか難しい。それに、Hikaruの事だから、またFoLみたいに「桁違いの大ヒット」を生んでしまえば、リスナーは1曲の値段なんか気にしなくなる。殆どのミュージシャンにとっては夢物語だが、Hikaruの場合本来そこを狙うべきなのかもしれない。何にせよ、曲が具体的に出来上がってみなくてはわからない事が多い。浅く広くなのか、深く狭くなのか。それ次第で売り方も変わる。それを待ってからまた眺める事に致しましょうぞ。