無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

それはもう、それはもう。

英語でツイートしないねぇ。

一応、2010年にEMIレーベルと世界契約をしていて、EMIがUMG傘下となった今でもその契約は有効なのだと思っているのだが、違うのかな。アルバムに取りかかっているとか何とか、全部日本語で言っている。普通に考えれば、日本語の歌を書いて日本で売るのが基本なのだろうな、と思わせる。

勿論各国で販売されるのだろうが、日本語アルバムであるならばプロモーションは限定される。日本と、日本語にある程度慣れている一部のアジア諸国、という事になる。諸国は侮れない。日本国内では「First Love」アルバムの売上は765万枚とかなんとか言われてきたのだが、全世界の売上ともなると1000万枚とも言われている。200万枚以上もの上乗せがどこで為されているかといえば、それはアジア諸国だろうというのが蓋然性の高い推測だ。それだけの大きな市場(の可能性)が在るのである。

それならそれでいい。英語主体のアルバムとなると最大市場である日本での売上がガクンと下がる。UMGとしては、世界規模企業体なだけに、どこで売れようが一枚は一枚だ。それに、CDの単価となると日本がいちばん高額なのだから、どうせ売れるなら日本で売れて欲しい、という思惑もあるだろう。

しかしいちばんの必然性は、タイアップのオファーが日本語圏内である事にある。そうなればプロフェッショナルとしては日本語の歌を作るのみである。選択肢は他に無い。事実今それが起こっているのかもしれない。

ただ、それに引きずられていていいのかどうか。わからない。UMGが世界契約をどう捉えているか、U3が世界契約をどう捉えているか、である。話し合いが深くなければそこに齟齬があるかもしれない。Utada The Bestみたいな事態にはくれぐれもならぬよう。

世界のファンがUtada Hikaruを取り合う、という構図をよしとするかどうか。素っ気なさ過ぎたら流石に離れていくんじゃないか。いや、In The Fleshまで10年待ったというロイヤルなファンが世界中に居る。Hikaruが彼らを蔑ろにするとはどうしても思えない。やはり、どこかで英語詞アルバムを作ってくるだろう。

日本語と英語をどんな風に使い分けるかについては過去に書いたので繰り返さないが、コアなファンばかり見ていると「言語の違いも何のその」がジョーシキになってしまうので感覚が麻痺する。特に日本では、言葉の壁は高く分厚い。これだけ英語の授業のコマ数を増やしても洋楽市場の割合は相変わらずだ。それはもう、それはもう。何かいいアイデアが出てくるか、それともコアでロイヤルなファンばかり相手にするか。そここそはもう、Hikaruの意志次第だろう。本当に好きにやってくれたらよいのですよん。