無意識日記々

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図に乗り過ぎましたでござるの巻

前回は海外語の日本語表記の話をしたが今度は逆、日本語を正確に読んでもらう為には海外語表記をどうすればいいかという問題。

課題語は勿論、「うただひかる」だ。日本人は素直に「ウ↑↑タ→ダ→ヒ→カ→ル↓」という風に読めるが、これをローマ字表記にして「Utada Hikaru」にすると「ユタ〜ダ・ヒッカ〜ルぅ」となって誰の事だかわからなくなるのだ。いやそれは極端だし海外でもファンはちゃんと発音してくれていたりするのだが、特にアメリカ人は自分たちが癖の多いイントネーションとアクセントを持っているという自覚が皆無なので、臆面もなく「ヒッカ〜ルぅ」とくる。いやはや。まぁヒカルに限らず日本人は皆そうなんだけどな。今や日本でより偉大な人扱いされているイチローですら発音は「↑↑イッ↓チ↓ロー」だ。これはもう仕方がない。

「ウタダ」の方が「ユタ〜ダ」と発音されてしまう理由の方は結構明白で、アメリカ人が普段接する単語アタマに「Uta〜」を冠する単語は「ユタ州/State of Utah」くらいしか無いからだ。なのでどうしても「ユタ州〜ダ」になってしまう。これは、ヒカルが世界的にユタ州より有名になってしまえば解決(?)するのだがそれは難しいので、ちょっと工夫を考えてみよう。こうすればどうかという提案ではなくただ考えてみるだけなのでお間違えのなきよう。

アメリカ人に日本語の「ウ」を言わせたい時は「U」の字だけでは不十分。ならば、最初に半母音の「W」をつけ「Wutada」にすればよい。まぁこれが最初の理屈なのだが多分これを発音してもらったら「ウォテイダ」に近い発音になってしまう。なので母音を一工夫して「Wootada」にすると「ウーテイダ」となって「ウタダ」に大分近づいてくる。

ここから少し寄り道をして「Wootahdah」という風に書くと「ウーターダー」と「日本語のウタダをゆっくり言ったみたいな発音」にまではもってこれる。もう原型の「Utada」からはかけ離れてしまって誰の事だかさっぱりわからなくなっているが発音は「ウーターダー」だから、「ユタ〜ダ」と言われて「?」となっていた日本人も「あぁ、宇多田ヒカルの事ね」とわかってくれるようになる。そういう意味ではこの表記は使い勝手がある。

更にイントネーションを近付けるには最後を「t」に変えて「Wootahdat」にすると「ウーターダッ」という風に短く切って発音してくれるだろう。或いは「h」を「r」に変えて「Wootardat 」という風にすれば「ウーテァダッ」な感じになる。まぁこれでも宇多田ヒカルの事だとわかるだろう。

なお、上記の内容を実際に試してみては、いけませんよ。全部嘘ですからね(笑)。もし試した人が居たとしても私は「Who tells that?(誰がそんな事言ったの?)」としらばっくれる予定なので、どうぞあしからず。