無意識日記々

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酢特区

声、が朝に合うのかなという懸念が一瞬頭を過ぎったが、そういえば林檎姐さんがあの歌い方で朝に登場していたんだった、とすぐに気がついた。映像次第だな。

そもそも、朝から元気にという雰囲気は朝ドラに必須ではない。暗い曲や悲しい曲、様々が朝を彩ってきた。タイマーみたいなもので、あのテーマメロディーが流れてきたら8時(15分)なんだなという反射が起こるだけである。

曲作りの経緯は興味がある。オファーがあったからといって、ゼロからイメージに合う楽想を考え始めるのではない。確定は得られていないが、ヒカルの3大タイアップ(あとひとつは…Can You Keep A Secret?かな)のうちの2つ、Flavor Of Life とBeautiful Worldはヒカルが「既にあったアイデアを流用した曲」というニュアンスで触れている。勿論、アイデアとしてのストックはそれだけではなく、実際はいつどんな時にどんなオファーが来ようが対応できるだけの幅広いストックが在るのかもわからない。

ヒカルといえば没曲が金閣寺しかない事で有名(?)だが、これは何もストックを常に使い切っている事を意味しない。ヒカルが言っているのは「いざ曲を作り始めたら必ず完成させる。」という話だ。料理を作り始めたら必ずお客様にお出しする所までは持っていきますが、材料の備蓄は料理しきれないくらいたんまりありますよ、と。

この5年間は、もしかしたらストック祭りだったかもしれない。曲として完成されていないアイデアがやまほど眠っている可能性がある。その素材の如何によって、アルバム制作期間が通常の予想よりも短くなっている可能性もある。

逆だと。5年間のアイデアの蓄積がない。事ある毎に音楽に触れていたヒカルに限ってそんな事はなさそうだが、「この5年の間に生まれたアイデアはプライベート。仕事で使う気はない。」という考え方であれば、今が「まっさらのすっからかん」である可能性も高まる。

そこはもうヒカルの心境次第だ。特に、音楽的アイデアがその時々の流行を反映したものであるのなら、永遠にお蔵入り、或いは「何十年後かにリバイバル・ブームが来た時に使おう」という手だって考えられる。どちらに転ぶのやら。

朝ドラ提供曲に関しては、時代性やら音楽的流行やらと無縁な楽曲が合っていそうな気がするので、ストック・アイデアからの作曲で全く問題ない、かな。一応、そんな感じです。

意地になって新しいアイデアばかりで行こうだなんて事になったら、いつアルバムが完成するやらになるんですけどねー。どうなるやら。