今日は222で猫の日なのか。ニャンニャンニャン。身も蓋もないが、猫好きのノリがこんな感じなのでよく合っている。いいんじゃないでしょうか。
猫といえばヒカルのPVに黒猫が隠れキャラとして出てくる作品があるのをご存知だろうか。PVなんて映像的仕掛けがわんさかで、何をもってして"隠れ"キャラと呼べるのかは本来難しいところなのだが、この場合は確証がある。黒猫はPVの後半に出てくるのだが、前半にきちんと「黒猫注意」の道路標識看板が出てくるのだ。出現予告するから探してみてくださいよという訳である。これなら隠れキャラと呼んでも差し支えないだろう。
その黒猫が出てくるPVの作品とは、今日2016年2月22日で発売10周年を迎える"Keep Tryin'"である。黒猫も生きていれば立派な中年猫だろう。当時もう中年だったら老年猫か。もう屋根から屋根に飛び移れないな。
当時はYoutubeが出来てすぐの頃で、公式がPVをアップロードするなんて事もなかった。今でもフルは少ないが、しかし、当時と今では状況が違う。果たして隠れキャラなんてのが成立するか否か。10年前ならCS等で流れるのを待って捕獲したりしない限りPVを何度も見返して隠れキャラを探すなんて事は出来なかった訳で、そういった遊び心も「一部の熱心に何度も観るファンの為に」という感じで機能しただろうが、今はどうだろう。
まず公式にPVがアップロードされる。フルとなると桜流しのように3日間だけかもしれないが、それだけあれば十分だろう。誰か一人がその隠れキャラを見つけさえすればよい。何回も巻き戻し(って今は何も巻きはしないがな)て見直しているうちに見つけられる。するとタイムスタンプつきの動画貼り付けツイート或いはgifアニメが出回り、たちどころに隠れキャラは皆の知るところとなるだろう。
10年前なら知る人ぞ知るで一部のファンが盛り上がっていた事も、今では途端に拡散して周知となる。となると、隠れキャラを仕込むにはよほどの工夫と発想が必要になるだろう。いつしか仕込む方と見つける方のいたちごっこに。
昔はよかった、訳でも今の方がいい、という訳でもない。ただ、動画との接し方がこの10年で劇的に変化したから、作り手側もそれを意識してPV等を作る事になるな、と思っただけだ。もし次に何か仕込んでも、何とか見つける事にしよう。次の新曲のPVがどんな風になっているか、今から楽しみであります。