無意識日記々

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で結局々々何もわからないと!

『Fantome』はなぜ全米Top10に入れたかという話。まずは、『This Is The One』と『In The Flesh 2010』までに培ってきたファンベースが7年経っても崩れていなかった、そして、彼らの多くはUtada宇多田ヒカルも同じように愛していた為、Utada Hikaruの新譜も偏見無くチェックしてくれた。

更にここに加わるのが過去のタイアップ群である。『This Is The One』では様々な苦労を潜り抜けてボーナストラックに『Simple And Clean』『Sanctuary - opening version』『Ending Version』の3曲が収録された。そう、「KINGDOM HEARTS」シリーズである。同シリーズはまだまだ海外での人気も衰えていないようで、Hikaruの上述3曲(いや2曲か)の新しいリミックスにも注目が集まっていた。当然、Utada Hikaruという名も知れ渡っている筈だ。そのうちの0.1%でもアルバムを買ってくれれば相当な数になる。

更に、「EVANGELION Q」のファンだ。もしかしたら彼らにとっては、サントラ以外で初めて『桜流し』を手に入れるチャンスだったのではないか。とはいえ、EVAQがそんなに派手に上映されたという話は聞かないし、上乗せされてもせいぜい数百ダウンロードだと思うが。


以上のような複合的なファン層がこぞって発売日に『Fantome』を買い求めてくれた事が全米6位という好成績に繋がった、で話をしめられればよいのだが、多分、全然足りない。せいぜい、『This Is The One』と同程度といったところか。

いや、それは少し低評価が過ぎるな。というのも、『This Is The One』は2009年3月24日にデジタルダウンロードが開始、フィジカル(CD)は5月24日の発売だった。そうやって分散したのに前者が18位、後者が69位だったのだ。今回、北米で『Fantome』のCDが国内発売されたという話はきかない。もしかしたらこっそり売っているのかもしれないが、多くのファンが私同様「そんなん知らんがな」になっているのではないか。即ち、7年前にフィジカルを購入した層も今回は諦めて(?…日本からの輸入盤はバカ高いし、アジア各国からの輸入盤を仕入れれる体制が出来ているかも未知数だ)配信購入に踏み切っていると考えられる。となると、7年前を上回るダウンロードをベーシックなファンだけで成し遂げている可能性もある。

なお、『Fantome』の内容が評価されたから、という理由には懐疑的にならざるを得ない。北米でそんな早い段階から『花束を君に』や『真夏の通り雨』が話題になっていたのか? もしそうなら、YouTubeの国別アクセスで北米が突出する現象がみられた筈で、梶さんがあんなに今回の結果に驚くのはおかしい。まさか、しらばっくれてるとか?(笑) いやいや、そんな小手先の人じゃないよね。

『This Is The One』は違う。『Come Back To Me』が先行シングル、リーダートラックとして全米ではリズミック・チャートを中心に結構なオンエアを獲得していた。当時普通に「名門・アイランド・レーベル期待の新人」としてそこそこ注目を集めていたのだ。それでも流石に18位には驚いたが、そうなってもおかしくない下地が当時の米国国内に出来上がりつつあったようにこちらから見えていたのは事実である。

今回は、そういうのがあらへんねん…せやのに、6位や3位やゆうてるから不可思議なんやわー。もし次回までに何かに気がついたら続きを書きますが、何も思いつかなかったら話題を変えると思いますw