無意識日記々

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ソニーヨロズヤエンタテインメント

週末は元ソニーミュージックエンターテインメント社長だかなんだかだった丸山氏のインタビューを読んで過ごしてた。最初はプレステの記事を読み始めた筈だったのだが関連記事まで読み終える頃にはソニーインタラクティブソニーミュージックに飽き足らない、ソニー全体の話にまで詳しく(?)なっていた。へぇ、ソニーはこういう会社なのか、と。

ヒカルがソニーに移籍した理由は今もってわからないが、要は活動にプラスになる企業であればそれでよいわけだ。前よりうまくいかないところがあったとしてもそれを上回るメリットがあり、総体的に前進したなと言えるようになれれば、移籍は成功だったと言ってよいだろう。

丸山氏のインタビューを読んで、人材交流の活発さ(苦し紛れの無茶ぶり人事のこと)に驚かされた。これなら、ソニーミュージックレーベルズの中にも、ソニーの他の部署、エレクトロニクスやらコンピュータやらの畑出身の人も居るかもしれない。人材と人脈は宝石と鉱脈である。手繰れるなら有り難い。

丸山氏は「ソニーはおとなのおもちゃ屋だ」と言い切っ…おっと書き方を間違えた、「高級おもちゃ屋」だと言い切った。生活必需品ではなく生活を豊かにする素材、要は娯楽品である。松下電器パナソニックが電球(二股ソケットとかああいうの)の成功から出発しているのに対してソニーウォークマンやプレステがブランド化でのし上がってきたのだからまぁそりゃそうだ。

つまり、本来の企業風土として遊び心や創造心がある。どちらかといえばアーティストやクリエイターには心地よいのかもしれない。まぁ、今でも本当にそうなのかどうかは知らない。最近の個人的な印象は「雑だなぁ」という感じなので。Appleの方がよほどきめ細やかだ。

勿論、その社風々土がソニーグループ内のソニーミュージックレーベルズ内のいちレーベルであるエピックにまで及んでいる保証はないし、梶さんの存在感からしてエピック内に更に宇多田ヒカル専門のサブレーベルを立ち上げて治外法権化、まるで大使館の如く外様でありながら間借り地を我が家のようにして振る舞うかもしれない。いや、傲慢ではない。今まで成功してきたのだから手法は変えませんよという話。ソニーとしては収益さえ上げてくれれば文句はないのだから、寧ろその手法に応用がきくのであれば真似て拡散したいくらいだろう。現実には殆どの手法が「ずば抜けた宇多田ヒカルの才能」を前提としている為、応用といっても限られるだろうが。

とはいえ、利用できるものはどんどん利用していい。ソニー全体での人材交流があるのであれば、新しいハードウェアとのコラボレーションは今までより更に容易になるだろうし、こちらからのアプローチもありえる。ウォークマンの新製品に新曲を一曲プリインストールして貰うだけで相乗効果は計り知れない。どこまでそういったシナジーが見られるか。今後注目だ。