無意識日記々

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ドラムパターンのケース分け

@utadahikaru : うおー 良いドラムパターンが思いつかない


自分も含めいっせいに皆アドバイスしてて笑った。ダルビッシュ有が「今日はいい投球ができなかった」と呟いたら皆「肘が下がってましたよ」とか「走り込みが足りないのでは?」とかリプライするのかなー? 知らないけれど、ヒカルが身近な存在だと思われているならええこっちゃ。きっと本職のミュージシャンの皆さんは恐れ多くてアドバイスなんぞ出来やしないだろうて。…いや、違い過ぎてうちらファンと同じ目線で居たら有り得るか。いやどっちでもいいんだけどね。

さて。この呟きから何を読み取るか、だ。「曲作りの最中」。まさに。「丑三つ時だからロンドン?」。うーん、東京でもこの時間に起きてる事は有り得るだろうけど、子育て中だからな、ロンドンかもね。「ドラムの必要な曲を書いてる」。だろうな。アドバイスに「いっそドラムレスで」というのが幾つかあった。確かに、一旦引いてみるのもアリかもね。

自分の視点はというと「どの段階だ?」という事。散々過去に「ヒカルはドラムパターンから曲を作り始める」と書いてきたが、今回はそのケースではない可能性が高い。何故なら、この口調は、既に出来上がった(或いは形になりつつある)トラックを前にして「ここにドラムパターンを"足す"とすればどんなのが良いか?」という思考に基づいているからだ。つまり、ドラムパターンなしでコードなりリフなりメロディーなどがもうありますよ、と。

これは「私はドラムパターンから曲を作る訳じゃないですよ」とそのまま全面的に受け取ってもいいし、「昔はドラムパターンから作ってたけど今は違いますよ」ととってもいいし、「今でもドラムパターンから作ってるんだけど今回の曲は違う」ととってもいい。いずれにしたってヒカルの曲の成り立ちは多彩で、今はドラムパターンが後の時期だって事だ。

特に、復帰後の作曲第1弾がハープとドラムスで出来た『人魚』だったので、最近は過程の多彩さにも拍車が掛かっているのだろう。ピアノから、ギターから、ドラムパターンから、ベースラインから、とどこからでも攻められるし、歌詞が先のケースも増えてきているかもしれない。こうやって、プロセスの一端を知れるのは非常に嬉しい。ありがたう。


あ。でも。この『良いドラムパターンが思いつかない』が"初手"である可能性も頭に入れておいていいだろう。つまり、今でもドラムパターンから曲作りを始めるケースはあって、このツイートは「新しい曲を作り始めたところ」だという合図だと。しかもヒカルの十八番だから『DISTANCE』『光』『BLUE』のようなアルバムのハイライトになるような曲が必要な局面に入っていて、だから敢えて「じゃあドラムパターンから作り始めてやろーじゃねーか!」と闘志を燃やし始めている、という。だとしたらアルバム作りもいよいよ後半戦突入といったところか。つまり、もう6曲位は出来ている?或いはもっと?


と言ってるうちにきっとすぐ「この曲とは別の、"もう既に出来ている曲」のリリースが発表になるかもしれないから、心して待っておこう。全く、油断ならないぜッ。