SF映像のサウンド面だが、かなり実際に現地で聴いたバランスに近い。即ち低音バリバリである。
これ、どうやってんだろな? 最後に流れたクレジットをちゃんとチェックすればわかるんだろうか。ライブで音を作ってた人と、映像商品の音をミックスした人が同じってことか。そういやツアー中にスティーブン・フィッツモーリスも帯同してたようだから(ツーショット撮ってる人も居ましたわね?)、つまりそういうことなんだろうかな。
既に書いてきた通り、この重心が低く粘り強い音作りは特に初期の曲に於いて、即ちコンサート前半の曲に於いて有効だった。この分だと映像商品特典のCDのサウンドも期待出来そうだ。
だけどこればっかりは、個々の家庭での映像再生環境によるからなぁ。どれだけ低音を強調した音作りをしようと、家で観る人が気にしていなければどうにもならない。
それに、ヒカルの歌声が聴きたいという人には低音は邪魔でしかない。実際にはその歌声を全く邪魔しない驚異的な音作りになっているんだけど、焼き鮭の皮を剥がして食べる人に皮の焦げ加減を絶妙にチューニングして提供するようなもので、そもそも及びでないのよね。
それに、家で観る時に踊り狂う人もそうそうは居ない、のかな。所構わず頭を振りたくなってしまうメタラーの例は置いとくとして(そんなだから外でメタルを聴くのは危険なのだ)、2階以上のアパートやマンションに住んでる人は階下が気になるだろうしなぁ。
なので、更に余計な出費にはなるけれど、例えばカラオケ店のDVD/Blue-ray鑑賞ルームとか利用してもいいかもしれないわね。心置きなく踊りたい人は。ちゃんと疲れた頃にバラードを歌ってくれる親切設計なセットリストだしな。
何だったら公式でやっちゃってもいいんだけど…今まで座って聴く試聴会と、みんなで踊れるDJイベントはあったけど、その中間みたいなのも企画してみていいかもしれないね。でもひとまずは、着席だけど応援上映な映画館企画かな。ライブの映像の楽しみ方は、ほんに多様でありますわ。