無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

#裸婦抱く 待ちきれないよ 後半スタート

とある演出。それは突如横浜アリーナのど真ん中にセンターステージが現れた事だった。そんなとこにそんなスペースあったっけ!?

又吉直樹のショートフィルムが終わってすぐだ。間髪入れずにそれは起こった。自分はステージ向かって左手、それもスタンド席のかなり前方だったからセンターステージは右手後方で、ヒカルが現れたのに気づいたのは若干遅かった。有り得ないような響めきが自分の右側後ろから聞こえてきて「一体何があったんだ!?」と振り向いた時にはもう新しい衣装に身を包んだヒカルの背中があった。…背中!?

位置関係としては、ステージ向かって左のスタンド席前方だから、正規のステージとセンターステージと丁度正三角形を描く位置に私は居たので視認できるヒカルのサイズに変化はなかったのだが、それまで会場後方でヒカルの事を小さく見守っていた皆さんたちからしたら本日いちばんのサプライズだったに違いない。遠くに居たヒカルがいきなり目の前に現れたのだから。地鳴りのような響めきもさもありなんの演出だった。


よく考えられていたねぇ。15分のショートフィルム。皆すっかり前方舞台上のスクリーンに釘付けだった。ヒカルが着替えて移動する準備時間はたっぷりあったに違いない。そして、センターステージの出現。もともとは機材席のあった空間で、普通に調整卓が居並ぶコンサートにおいては何の変哲もない光景がそこにはあった。だからこそ油断していたのだ。ああ今回は前回の『WILD LIFE』と違ってステージは前方なんだな、センターステージではないんだなと皆自然に思っていた。だからこそ暗闇の中にヒカルの姿が浮かび上がってきた時の衝撃といったらなかった。

センターステージは非常に小さく、ヒカルがひとり上ったらそれで終わりくらいの大きさだった。バンドメンバーとストリングス隊は相変わらず会場前方のステージの上で、そこが『WILD LIFE』の時とは違う所だ。小さなステージで遮るものが何も無くヒカルの姿だけがある。照明が暗く落とされていた事も相俟って、まるでヒカルが暗闇の中にひとりだけ浮いて立っているかのような、宇宙の中に宇多田ヒカルだけが居てそこから歌が生まれてきているようなそんな少し不思議なSFファンタジー的な感慨すら感じられた。余りに、余りに特別な演出だった。

それはつまり、コンサートのここからヒカルが何にも守られることなく飾られることなく歌一本で勝負する決意の表明でもあったのだ。そうして披露された歌声は、この劇的な演出すら霞む程の強さと素晴らしさに満ち満ちたものだった…!

#裸婦抱く Are You Left in the Dark?

ここから『Laughter in the Dark Tour 2018』横浜アリーナ公演2日目後半について語っていく訳なんだが。率直に言って……

……要る?

と、いう心境なのだ今。ここまで散々後半が凄い後半が凄いと連呼し続けてきただけに自分も何か書かなくちゃとは思うんだが、様々な“話題”を提供してくれた前半+幕間と違って、後半は何の衒いも捻りも無いまさに歌一本で勝負の時間なのだ。もう「聴けばわかるじゃん。何ヶ月か待てばテレビ放映も円盤発売もあるよ。」と言って終わらせるのが最良だと思うのよ。何を書いてもあの興奮を伝えられる感じがしなくて。レポートできそるのは、着替えてきた死神博士みたいな白と黒の衣装がやたらエロかったなぁ、ということくらい。他はもうただただ「歌がよかった。」に尽きる。ホント尽きる。

でも流石にここまで引っ張ってきてなぁんにも書かないのは自分としても収まりがよくないのでな。だけど、何が言いたいかといえば、つまり、その、なんだ(笑)、面白く書ける自信がないからその点は予め了承しといて、ってことよ! 昔と違って今は幾らでもスマホ撮影動画で歌の出来がチェックできるんだから、わざわざ私が何を書いても蛇足にしかならんのだよねぇ、、、。(しつこい)


と、しこたま予防線を張ったとこで、続きはまた来週!(笑)


─『Laughter in the Dark Tour 2018』も残り埼玉2公演&幕張2公演の計4公演。ヒカルには是非体調に気をつけて頑張って欲しいです。