宙ぶらりんのITF10のリリースを祈念し同公演の魅力をアピールしてみる。何よりも先ず、スタゲ&トリッキーの音作りに較べバンドサウンドな分全体的にどの曲もロックテイストが強くなっているのが特徴だ。ルーツに70'sがあるラファのハードなリズムギターがOn&OnやPoppin等の感触を劇的に変化させている。パンクっぽいPlaceboのカバーをセットリストに嵌め込む事が出来たのもアレンジ全体がハード寄りだったからだ。ツアーがライブハウス主体だった事や現地の聴衆の積極性も相俟って他のツアーより一層"熱さ"を感じられるのがITF10の魅力であり、洗練されたWLのVer.と重複する曲も是非聴き較べてウタダキタイものである。