無意識日記々

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メディアバイアス

照實さんが昨朝大事なことをしれっと呟くもんだから私も見落としていたのだが(RT等フォロー感謝)、2日前の「勿論、歌でも何かできないか、熟考しているところ」に引き続き「海外への出発も一ヶ月遅らせてます。休養中にも出来ることがあれば、とヒカルから。」と。何するんだろ。今回は史上稀に見る規模の災害だし、宇多田ヒカルという名を知らぬ国民の方が少数派という知名度の"国民的歌手"という社会的立場を鑑みれば何らかのアクションを起こす事に抵抗はないように思う。なので何をし始めようが私は出来る限り参加するつもり。

…なんだが。いや今回はそれでいい。そういう空気がもうあるから。異論はない。で、外野の気楽な人間だからこそ今言及しておくけど、今後はどうするの? いったい、どれくらいの規模の災害が起こったら"宇多田ヒカル"は動くんだろうか。名を出さず募金等の支援は今までもやってきただろうからそれはそれでいいんだが、名を出して歌がどうとかいう公の活動をするのに、何か基準めいたものはあるんだろうか。

今回の災害が"東北関東/東日本大震災"と呼ばれるたびに新潟中越地震の話を思い出す。当時県(知事)の方からメディアに対して「中越地震という名称では被害程度が軽んじられるから新潟大震災と呼んでくれ」と要請があった。結局全国規模ではそれは定着しなかったし、このケースにおいてその要請の実効性や妥当性について議論できる知識はないが、あらゆる規模の災害においてこの種の問題は起こり得るだろう。

今回の災害も、何故ここまでメディアが取り上げられるかというと、キー局である都内のテレビ局が揺れたからである。嘘でも冗談でもない。同じ規模でも、九州や北海道ではここまで報道されない。そして福島原発のお陰で東京電力の供給量に問題が起こった。本来なら東北と関東の問題なのだがキー局がそこにあったから全国ネット枠を占拠しているだけだ。特に電力に関しては、中越地震より中越沖地震の方が東電の原発に関係が深かったせいで報道の質・量が異なっていた。そういう、"中央とローカルが重複しているが故の歪み"を考慮に入れずに今後の災害に対する対応を決めていかないといけないように思う。


もちっと細かい議論をすべきなのだが今回はこれ位で。