無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

とても夏日らしい選曲でエントリ上梓

「ふふふ、世の中のありとあらゆる歌の歌詞で使われている"大切"という歌詞を総て"ワイセツ"に変えて世の中を脱力の海に沈み込めてやるボ!」と呟いてみたはいいが真っ先に自らの2年連続再生回数No.1、愛聴中の愛聴曲が真っ先に餌食になってしまった情けないアカウントによるBlogがこちらになります。

ワイセツなひ〜とを〜ワイセ〜ツにする〜そ〜れ〜だ〜けで〜ah〜』

何がahや。

という訳で(?)今日は夏日だか真夏日だかだったらしいので(??)Can't Wait 'Til Christmasの話。

The Beatlesを聴いてると、その曲の短さに吃驚する。一分台の曲もザラだ。しかし、だからこそメロディーに全く無駄がない。歌うべきラインだけ歌って去ってゆく潔さ。こういうの好きだ。

ヒカルの曲は大抵4〜5分で、なかなかコンパクトに纏まった歌は少ない。いちばん短いのはぼくはくまで、Utadaまで話を広げればThis Is The Oneの曲もなかなかに短いのだが、このキャンクリの3分台のコンパクトさは、英語に比べてメロディーの尺が長くなりがちな日本語曲においてかなり目を引くと言っていいだろう。

何故ヒカルの他の曲に較べて短いかといえば理由は単純で、Bメロがないからである。曲全体でも、間奏もそこそこにサビを4回Aメロを二回繰り返すのみの構成になっている。アタマはイントロなしでいきなりサビから引っ張れだし(懐かしい)、アウトロも皆無と言っていい。普段やってるイントロや間奏やアウトロが無駄だとは言わないが(COLORSなんかプロデューサー2人揃って前奏間奏が聴き所だとアピールしてた位だし)、徹底的に"なくても歌が成立する"スマートさにまでシェイプした楽曲は本当に美しい。ここまでシンプルだと、アカペラでも十二分に映えるだろう。ビートの強い曲だと伴奏なしじゃ間がスッポ抜ける曲も結構あるからね〜。その点においても、この曲はぼくはくま同様"歌の原点回帰"という印象が僕には強い。Wild Life最後の3曲がThe Beatles、キャンクリ、そしてデビュー曲という組み合わせだった事がとても示唆的に感じられる。メジャーアーティストとしての原点と今、そして世
界で最もメジャーな音楽家の曲をたった2人の演奏で歌った。とてもSimple And Cleanだった。

時々、ふと道端で光が、あのTシャツとジーンズ姿でひょっこり座りながらアコギ片手に路上ライブか何だかわかんないくらい自然に歌ってたりしないかな、と妄想したりするのだが(異国の一角でなら或いはっ!?)、なんだかそれくらいさりげない所からまた音楽活動を始めてみてくれないかなぁ、とこの文章の冒頭でくだらない事を言ったのもすっかり忘れて思ってみたりするのだった。光、元気にしてるかな。