無意識日記々

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Can't Wait 'Til it be reminded

『…もうすぐクリスマスですね。』という一言で始まった『WILD LIFE』の『Can't Wait 'Til Christmas』。元々クリスマス賛美者からもクリスマス忌避者からも同感を得られる至極パンキッシュなポップソングとしてリリースされたが、この曲のせいで「…クリスマスっていいもんだな」と思ってしまいややバランスを崩している最中。もっとパンクにならなければ。

歌詞のテーマからしてクリスマスでない時期に聴く曲だから年間ずっとOKなのだが、やはりハロウィンが終わって途端に街の風景が緑と橙と紫から緑と赤に変わって「ちっ、なにがクリスマスだよ」と心がうらぶれ荒んだタイミングを見計らって「そうそう、いちいちクリスマスまで待ってらんねーんだよ」とパンク魂に火を点けるのがこの曲の"頃合い"だと思うので、こうやってクリスマスの飾り付けをバックに聴くのがなんだかんだで似合っているのだ。いやまぁ、どうでもいいんですけど。

どっかのタイミングでリバイバルヒットしないかなー、というのは常々思っていて。『Be My Last』が受け入れられなくても「そりゃそうでしょ」と思えるが、キャンクリが売れないと何だか居心地が悪い。「なら何ならお前らいいんだよ?」と真剣に訊きたくなる。ホント何ならいいんだよ。

SCv2のバージョンが再点火してもいいし、誰かがカバーしてくれてもいい。要はアンチクリスマスの為のスマートなアンチクリスマスソングが市民権を得る事の価値な。その"機能"がもっと広がればいいなと思う。

アルバムが年を跨ぐというか明けてからのリリースという事で、新作にクリスマスソングが収録されている可能性はほぼないとみていいだろう。というか、金輪際こんな風物詩ソングを書いてくれないかもしれない。なので、過去に拘る姿勢は感心しないながらも、毎年この歌をこの季節に推す事は吝かじゃない。『Eternally』だって発表から7年の時を経てドラマ主題歌として起用された。他のヒカルの曲だってどんどん「思い直され」ていくだろう。キャンクリだって例外ではないのであります。