無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

煮え切らない法改正話

違法ダウンロード刑罰化が本日2012年10月1日より施行される…と言っても、幾ら何でも庶民を次々と逮捕するような事態にはならないだろう。単純に、警察にそんなに人手はないからだ。最初の方に見せしめ気味に「何でそんなんで」という理由で挙げられたりするかもしれない。本来それを「お互い慣れていないから」で済ませる訳にもいかないのだが、現実はそういう風になし崩されていくかもしれない。

金融法改正の時もそうだったらしいが、大抵こういう"正義"みたいなのを冠した法律は誰も得をしない状況を生み出す。元々、商業作品を真正面からアップロードする事例は非常に少ない。あるのは主に無料放送の録画の方だ。なので違法ダウンロードしようとしても基本的には出来なかった。恐らく影響が出るのは海外サイトにアップロードされた作品を日本人がダウンロードするケースだが、アップロード先を取り締まれないからといってダウンロード側に刑罰を、というのは心情的に極めて受け入れ難いだろう。紛糾するのは間違いない…ので、法律は通したけど運用は殆どしませんよ、というのが現実的な落としどころかもしれない…願望に近いけど。

我らが姐さんはこういった事態に対して「なんぼのもんじゃい」と先手を打っている。しかし実際ここの判断は難しい。UTUBEみたいな"大盤振る舞い"は、法律の方が余り想定していなさそうだからである。UTUBEで映像を見るのは勿論合法だが、この動画ファイルをローカルに保存しようとすると途端に雲行きが怪しくなってくる。そういう意味では「違法ダウンロード刑罰」という表現はやや誤解を招きやすく、どちらかといえば「違法ファイルローカル保存刑罰」だと言った方がいい。Youtubeの動画をストリーミングで見るのはOKなんだから。そうなるとクラウドサービスで保存した動画ファイルをストリーミングで見るスタイルのサイトが出来たらどうなるんだろう…とどんどん技術的な話になってくる。ややこしいだけで実りのない隘路である。

ヒカルがここからどんな手を打ってくるかわからない、というか多分何もしないだろう。著作権保持者を取り巻く環境もややこしいとはいえ、キッパリとフリーだと言い切ってしまえばそれで大体収まる。テレビにも依存していないから人生にもさほど影響はない。彼女自身が違法ダウンロードをしたとしてもそれは母ちゃんの昔の姿が見たいという確固たる信念に基づくものだから別にどう取り上げられても大丈夫だろう。結局、この界隈にそんなに問題はない。

後は、Webに上がっているヒカルの動画を出来るだけ…いやまぁ今回はここらへんで。(笑)