無意識日記々

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M&T・K・K・T

『あなたがまもったまちのどこかで
 きょうもひびくすこやかなうぶごえを
 きけたならきっとよろこぶでしょう
 わたしたちのつづきのあしおと』

2番の歌詞を、みてみよう。
まず、各行にそれぞれ強調されている子音がある事を確認する。

「あなたがまもったまちのどこかで」
においては、マ行Mの音である。「まもったまち」というフレーズに3つ出てくる。このMの音が先行する強勢だとすれば、タ行Tの音はそれに後続する子音である。
即ち、「あな"た"がまもっ"た"ま"ち"の"ど"こか"で"」という具合。ダ行Dの音まで含めると何のこっちゃわからんな。兎に角、この行はMの音が先にきてTの音がその後に続く、という構成になっている。

「きょうもひびくすこやかなうぶごえを」
においては、カ行Kの音(及びガ行Gの音)である。「"き"ょうもひび"く"す"こ"や"か"なうぶ"ご"えを」という風になるのだがこれまた数が多くて逆にわかりにくいな。きょ・く・こ・か・ご、の5ヶ所だ。1行目と一転、タ行Tの音が一度も出てこない事も気に留めておいた方がいいだろう。

「きけたならきっとよろこぶでしょう」
これも、2行目と同じくKの音が何度も登場する。「"き""け"たなら"き"っとよろ"こ"ぶでしょう」、き・・け・き・こ、の4ヶ所だ。これもまたアタマにアクセントが来る仕掛けになっている。

「わたしたちのつづきのあしおと」
ここでは、2行目にひとつも出てこなかったタ行Tの音(及びダ行)が支配的である。「わ"た"し"た""ち"の"つ""づ"きのあしお"と"」、た・た・ち・つ・づ・と、と14文字中6文字がT(&D)の音である。勿論意図的にそうしている。

この4行での子音の配分は、1行目がM&T、2行目と3行目がK(&G)、4行目がT(&D)という風に、M&T・K・K・Tの音がそれぞれ強調されている。これは、前に指摘した、主体となる子音が意識的に配されている、という話の傍証となっている。子音はあ〜わまで幅広いが、そのうちのTとKを強調しているのがこの2番の特徴だ。次回は更に細かい話。