無意識日記々

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これもまた正常性バイアスの一種

照實さんのツイートは相変わらずだが要するに体調不良の時の自己診断は危なっかしい、という常識的な事を言っているに過ぎず、医者がそんな「診断」を下したかどうかは疑わしい。せいぜい、「油断は禁物ですね。少し体調がおかしいと思われたら早めの受診をお勧めします。」と言われた程度ではなかろうか。

バイアスという言葉が意味を持つのはそれで一定の集団単位に一定の傾向をもたらす場合に限られる。ある人は過敏に反応しある人は鈍感で反応せず、という状況ではそれはただの個々人の個性に過ぎない。つまり、今の場合は宇多田光が自身の体調に対してどうみる傾向があるかという話に限定すればよく、正常性バイアス云々といった一般性を持ち込むのは無意味である。なので、安心バイアスという造語を造った照實さんはある意味正しい。光にはそういう独特の傾向がある、という事を暗に示唆しているのだから。

とはいえ、再三指摘しているように、今回の1件に限っていえばそんなに大きな被害が出ている訳でもなく、果たしてこれを教訓にして何を改善すればいいのか判然としない。扁桃腺に気をつける、と言っても元々年に数回発症するいわば持病のようなものだというし、いつか治るまで細々と付き合っていくしかないだろう。切除手術というテもあるが、メリットよりデメリットの方が期待値として大きくなりそうなので現実的に判断に踏み切るのは難しい。発症自体をどうやって抑えるか、は既に何年も前から医師にアドバイスを受けているだろうから今更だろう。最近大丈夫そうだったから対策を怠っていた、というならまた対策を再開すればいいだけの話だ。

もう一方の処方はこれも繰り返し書いてきた通りキャンセルを土壇場でなく早めに通知する事だ。流石にこれだけ"実績"を積み重ねてきてしまった以上、そうしないと言う訳にもいかないだろう。

こちら側の対処法でいちばん簡単なのは「慣れる」事である。あらゆる光の予定はいつドタキャンがあってもおかしくない。そうなったらそうなった時だと胸に刻んでおく事だ。というか、既に今回の時点でみんな慣れてる風だったようにもみえる。「またかー」と思った人は結構な数居そうだ。


ともあれ、今回は徳島の時のような経済的に大規模な影響を及ぼした訳ではないのが不幸中の幸いだ。将来そういった時に判断を見誤らない為のよいテストケースになった、と解釈しておけばよいのではなかろうか。