無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

Stay(ing Silent is) Gold.

@utadahikaruからのツイートが途切れて1ヶ月が過ぎた。人間活動中だしそもそも期間限定の約束で始めたTwitterなんだから別に呟く義務なんてものはないけれど今回ばかりは体調不良で番組ひとつ飛ばしたんだし説明も兼ねて何か発言した方がいいんじゃね?というのが多分大方の意見だと思うのだが私の意見はちょっと違うかもしれない。今の時代、黙っておくのも一つの策だ。

この間から乙武洋匡氏が炎上している。要は「銀座に飯食いに行ったら店主の態度が気に入らなくて店名をツイートした」というだけの話なのだが氏は60万ものフォロワーがある為凄まじい影響力だったようだ。確かに本人も認めるように店名を呟くのは軽率な行為で褒められたものではないが、その後の火消しの為の釈明文もとてもマズい。いやはや、こんなていたらくでははるかぜちゃんに先生面し続けるのも難しいかも。

何が言いたいかといえば、今の時代、下手に発言すればどんどん揚げ足をとられて泥沼に入り込んでしまう、という話。@utadahikaruに至っては、フォロワー126万超え。氏の倍である。影響力は更にとんでもない。発言にはよくよく気をつける必要がある。

ただ、勿論うまく使えばメッセのみの頃より上々の効果をあげられる。メッセというのは、基本的にファンでなければアクセスしない空間だ。一般人は何で知るかといえばスポーツ紙とかを情報源としたWebニュースである。そこでは、メッセへのリンクも張られずお馴染みの「にじませた」攻撃で書いてない事を書かれる。ニュアンスも何もあったもんじゃない。しかも、殆どの人はその記事の本文すらみず見出しだけしかチェックしない。ヒカルの発言の伝達は、顔も名前もわからない記者の皆さんと大手ポータルサイトの担当者の皆さんの手にかかっている。正直、どうなるかわからない。

その点、Twitterは発言がそのまま受け手に伝わる。勿論それでも誤解や曲解は満載なのだが、ある程度までは自分の責任だと割り切れもする。こちらから127万近くのフォロワーにプッシュしているのだから。

だから、この特性をちゃんと頭に入れておく。裏を返せば、こちらから何も発言しなければ、みんなこちらを覗きにくるなんて事はしない。@utadahikaruからの各方へのメンションのRT数は普段のツイートとは一桁、或いは二桁違う。みんな、自分の所に来るツイートしか読まない(最近はそれすら読まない人が増えている)のだから、黙っていればみんな「こちらのことは忘れてくれる」のである。ここがポイントである。

最初はラジオが休止だというニュースを耳にして「本人からツイート来るかなー」と言っていた人たちも、次から次へと押し寄せてくる情報の波の中ではそんなちらっとしたニュースはすぐに忘れてしまう。一週間もすれば気にもとめなくなり、10日もすればすっかり忘れてしまうだろう。未だに気にしているのは直線ツイートやメッセを見に行くような熱心なファンだけだ。

そして、そんな熱心なファンは待つ事にすっかり慣れているし、何より心の優しい人たちばかりだ。大抵はヒカルが元気になるまでツイートもメッセも気長に待つし、仮に@utadahikaruへの不信感が募ったとしてもそんな事陰で言うだけで表立ってヒカルに聞こえるようには一生言わないだろう。そんなファンを獲得してきたのだから、フルスロットルで甘えておけばいい。他の誰あろう、宇多田ヒカル自身の努力で手に入れてきた真の財産なのだから。

私は残念ながらそんなに心優しいファンではないのでヒカルにも照實さんにも耳の痛い事を遠慮無く名指しで書き続けているが、まぁそんな人間は極少数派だし気に留めなくていいだろう。じっと黙ってやり過ごせばよい。それでも忘れてくれなかったファンは、ただヒカルが元気になるのを待っているだけで、特にややこしい説明なんか要らない。だってみんな貴女の事を心底信じてついて来ているのだから。