無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

"for hikki"

昨晩はInterFMの再放送皆さんお疲れ様でしたー。

いやはや、ここをDJ@yanatake さんに読んで貰っているとは。恐縮至極。彼のTwitterは「有名人/ミュージシャン」カテゴリー扱いで鍵付きリストに入れていたのでフォローしていなかった。慌てた(笑)。

しかし彼のMixは本当に素晴らしかったねぇ。詳しい感想はTogetterに纏められてるからそちらを参照して貰うとして、やっぱり"ずっと見てきている人"は選曲の幅広さが違う。彼自身も4度目のMix、更に時期的に宇多うた関連でMixが出揃ってきている状況の中でこのMixならではの特色を打ち出そうと腐心した結果だろう。恐れ入りました。

特に、これはツイートでも指摘したが、宇多うたを中心とした「宇多田ヒカルがカバーされた曲」を「宇多田ヒカルがカバーした曲」で挟み込んだ構成ね。これは何よりヒカル自身が喜んだと思う。どうしても今回、井上陽水を中心として(笑)、彼女の才能の再確認と不在への嘆息から彼女を"崇め奉る"空気が強くなっていた。いやぁやっぱり凄い才能だと。それはそれで今回の企画の意図からして間違っていないというかまさに狙い通りなので皆でどんどん崇め奉ればいいのだが、ヒカル本人からしたら少しこそばゆかったかもしれない。

そこにこのMixだ。こうやって、「私もカバーしてますよ」という所から入ってくれると、ヒカルもまた宇多のミュージシャンたちがヒカルを尊敬しているのと同様に、フェイバリットやリスペクトの対象となるミュージシャンが居て歌いたくなる名曲が在るんだという事を再確認させてくれる。一段上に奉られていたのが、他の皆と同じ土俵に立てる訳だ。このフラットでニュートラルな感覚の方が、彼女も居心地がよいだろう。

この構成によって、Mix全体が「双方向性」の色合いを強めるところが肝だ。ヒカルが一方的に歌うだけでも、ミュージシャンたちがトリビュートを仕掛けるだけでもない。どちらも混ざり合って、ミュージシャン同士のリスペクトをキャッチボールしているかのような感覚を運んでくる。イケイケのMixでありながら最後にオーケストラを持ってきてもハマってしまったのは、そういった相互交流の雰囲気の中にリスナーが巻き込まれてこの大きな物語に感情移入しきっていたからだ。熱いモノが込み上げてくる、ってヤツだわね。一方通行ではこうはいかない。

そういう意味では、ラジオを聴きながらTwitterでリスナーとDJがリアルタイムでインタラクションするという状況はまさにこのMixのコンセプトにドンピシャだった訳だ。ミュージシャンもDJもリスナーもフラットでニュートラルな位置関係で相互に影響し合えた。うーん、出来過ぎだな(笑)。




…ご本人が読んでるからって持ち上げ過ぎ?(笑)  いえいえ、もしつまんないと感じたら正直にそう書くので誤解なきよう。本当に気に入ってなかったらこういう風には書けないですって。