無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

うたたねしながらうただのお話。

今朝(前回)のエントリーには笑わせていただいた。いや、書いてる途中の話ね。私とても眠かったのだ。

書いてる途中に猛烈な眠気に襲われる事はよくある。6、7回寝落ちしながら書き上げた事も1度や2度ではない。それはもう珍しくない。今朝の面白かった点は、寝落ちしながら書いた文章が本来の文脈からひんまがったり乖離したりして続けて書いてあった事だ。ふと目が覚めて自分の書いた文章を読んだら「何だこれは」となった。なんとまぁ、私は夢の中で見た事をそこに書いていたのだ。思わずつっこんだ。「それ今見てた夢の話や!」

いやはや、笑った。まぁ専門的な事を言わせて貰うなら、夢というのは起きた瞬間に記憶として固定されるので、私が目が覚めた瞬間に自分で書いた文章を見て“夢を捏造”した可能性がある。いや、ほぼそうだろう。ただ、だとしたらその書かれた文章は一体どこから来たのかという謎が残る。私がそうやって書いたものとは一体…

…あぁ、どうせならその"書き間違い"全部コピペして保存しときゃよかった。突っ込みながら躊躇無くバックスペースを押してしまっていたのでもう残ってないんだよ。残っているのは前回の無難な文章だけ…まぁよくそこまで眠い癖に普通の文章が書けるよなとも思うけど。

それでふと思い出したのはSCv1の表紙詩だ。"Self-Prophecy"である。自分で書いた歌詞が未来への予言となっている事に驚く、とHikaruが素直に自分の気持ちを綴った詩だ。言わせてもらえればトレボヘで映像作家やイタリア人と結婚したいと言ってる時点でどないやねんとなるんだけど、どこかしらの無意識に訴えかけるかたちで指先や口先が動いて結果を残すケースがある。

今の時点では、どれが予言かわからない。なんたらダムスの予言のように、どうとでも解釈出来るように書いておけば何かしら"当たれる"事もあるだろう。しかし映像作家やイタリア人はちょっと凄い。当時のHikaruはそんなに将来の結婚云々の話はしていない筈だ。少ないサンプルのうち2つ当たっているだけでも、何かあるんじゃないかと勘ぐってしまう。踏み込み難い領域ではある。


ちょっと話を変えようか。メロディーがいちばん思い浮かぶ時間帯というのがある。微睡んでいる時間。起きているのと寝ているののちょうど間の時間だ。ここでも一度語ったかな。英語みたいな発音の、でもわけのわからないハナモゲラ語で男性がパンクを歌っていた事があって、それが"夢"の一部だと気がついて笑ってしまった、という話。また、夢の中でCDプレイヤーのスイッチを押したら聴いた事のない曲が流れてきた話。いろいろある。

中には大変気に入って、起きた直後にしっかりと書き留められたものもある。ただ、夢の中だからといって図抜けてたりする事もない。起きてる間に書いたものとそう変わらないが、確かに普段は思いつかないタイプのフレーズであった。

私の話はいいか。Hikaruが夢をどう捉えているか。『ぶ、分析しないでね』と11年前に釘を刺されているので以来遠慮しているのだが、今のところ作詞作曲の元ネタが夢であった例は覚えが無い。一時期悪夢ばかり見ていて自分の腕を自分で掴んで痣が出来るほど魘されていた事もあった。厭に鬼って凄い字だね、"うなされる"って。

夢がいつも悪夢なら起きていた方がいい、となったかそれでも眠っていたかったのか、ハッキリとはしていない。今は昔の話だし。何より、こどもが生まれたら毎日が現実との戦いで、夢と戯れている暇なんてない。或いは、大家族に囲まれて子育てをしている自分が夢の中に居るみたい、と思っているかもしれない。現実だよ。

斯様に、Hikaruの夢の話は…少なくはないが、突っ込んだ話も出来ない奇妙な気分の中にある。私も、どう解釈したものかはわからない。ただ、今愛に包まれているのなら、夢を語るのにも抵抗がなくなっている、笑って語れるようになっているかもしれないなと思った。いやそれは目標とか到達点の"夢"の話ではないか。その通り。しかし、"Self Prophecy"のHikaruにとっては同じ事である。言ってしまったらもうそれは両方の意味での夢なのだ。だから、どちらの話をしても同じ事。

ならば、私は今朝、あったかもしれない未来を消してしまった。でもそれで日記を一編書けたならそれでいいのだ。どうせ殆どのものを捨てているのだから。