無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

珍しく煽ってみますた

凄いな、ア○○芸能の記事。他紙の誤解に乗っかって更に的外れな事を書くとか。伝言ゲームじゃないんだから。で、読者は「へーそうなんだ。」と思ってしまったりしまわなかったりする。だから照實さんはずっとプロデューサー・クレジットから外れた事ないんだってば。一昔前なら「あそこの記事はデタラメばかりだからそのつもりで読もう。」という読者しか買って読まなかった文章が今や転載を繰り返して出所不詳の噂として伝播していく。怖い時代になったものだ。クレジットの大事さを痛感する。

それで思い出した。「1998年の宇多田ヒカル」だ。全体的に読みやすく構成も明快でヒカルやあゆや林檎姐やaikoのファンなら読んでも損は無い新刊だと思うが、Utadaについてのほんの少しの言及についてはちょっと一言言いたい。著者の宇野さんはウチのアカウントをフォローしてはるので無意識日記も読んでくれてるかもしれない。ここは慎重に言葉を選んで書かないといけないね。こほん。

馬鹿じゃないの。ちゃんとクレジット見ろよ。

何が書いてあったって「EXODUS」のサウンドがHikaruらしくないんだと。彼女のサウンドばかり聴いて生きている人間としては感覚的に違和感しか無い分析だがさりとて何の確たる証拠もないので事実だけを羅列しよう。「EXODUS」は基本的にUtada Hikaru, Utada Teruzane, Goh Hotoda, Pete Davisの4人体制で制作された。最後にTimbalandがトラック・メイカー/リミキサーとして招かれたのだ。いやそんな時系列的な話はクレジットを見てもわからないからいいんだが。

何が言いたいかといえば、ここにはヒカルのアルバムの時に必ずクレジットされる三宅彰氏の名前がないのだ。ホトダさんはサウンド面での、ピートはプログラミング面でのHikaruのサポート役であり、音楽的な側面でのインプットは乏しい(ピートはちょっとある模様)。実質、EXODUSはHikaruと照實さんによる作品+α by ティンバーランドという作品になっている。少なくともこの(2004年の)時点でHikaruが直に作った音が最も多い作品であるとまず推察するのが妥当だろう。勿論、実際はそうでなかったと反論する事は可能だしそれが事実である可能性も考慮に入れなければならないが、作法としては、であるならばまず、クレジットに記載された事実と反する解釈であると断りを入れるべきである。ただの印象論として「らしくなかった」風な言い方をするのは聴いていない人に誤解を与える。他の部分の文章に説得力があるだけに、こういう"紛れ込ませ方"はア○○芸能の記事より遥かに負の影響が大きい。この本が全体的にデタ
ラメであるならばこの箇所もまた信用ならない記述として切り棄てられるのに支障は少ないだろう。そうではないからこそこうやって「馬鹿じゃないの」と煽って声を荒げているのだ。ホントにもう、気をつけてよー。