無意識日記々

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総括をしようにも出来なかった話

年の瀬という事で今年を総括する時期に入ってるらしく。前も書いた気がするがうちは毎日が総括なのであとはどこの期間で区切るかだけなんだな。2015年で区切っても「出産おめでとう〜☆」以外にはあんまり思いつかないねぇ。オフィシャル・リリースもなかったし。辛うじて「宇多田ヒカルのうた」の余波余韻が伝わってきてたという程度かな。

市場の方はというと昨日も触れたようにストリーミング・サービスが本格的に始まったのがトピックだろうが、今のところ機能しているとは言い難い。まだラジオ局が幾つか新しく立ち上がったという程度だろうか。前から言っているように、音楽ソフトに今必要なのはハードの方である。イヤホンをどうやって身につけさせるか。或いは、超コンパクトでも音のいい機器を開発するか。でないとスマートフォンの画面には勝てない。無言無音でタップ&スワイプしてるのが現代日本人の姿なのだから。

それはそれとして。ヒカルは幅広い層から支持されてきたのだから売り方はまずアナクロからだ。取り敢えずCDは出すだろう。アナログレコードを出すのも面白いが、FL15で仕掛けてこなかったのだからこちらの望みは薄いかな。いち早く配信市場に参入した以上そちらでも勿論販売する。ストリーミングに関しては、特に断る理由もなくOKを出すだろう。積極的なプロモーション攻勢をかけるかというと微妙だが。

5年経って市場がどうなっているかは興味のある所だったが、まぁ、「なくなりつつある」という流れは止まりそうにない。「ありのままで」のような突発的な大ヒットは今後もあるだろうがどうやってもそれが全体の活性化には繋がらない、という状況だ。

で、かつてその「突発的な大ヒット」を飛ばした事のある当人が戻ってくるが、“J-popの良心”を標榜しようにも悪役がひとりも同じ舞台に現れないんじゃあどうにもならない。なんというか、期待するだけ無駄なような。

他のアーティストと違うのは、中心となる市場がなくてもコアなファンを相手にややスケールダウンして活動を続ける、という手法が使えない点だ。ヒカルのファンは徹底して不特定多数なのだから。となると「ややスケールダウン」では済まないかもしれない。

とはいえ、不安があるという程でもない。昨年の今頃、宇多田チームがどうやってアルバム発売日に向けて雰囲気を高めていくかという手法の様子をよくよく観察できた。結果オリコン5位という格好のつく売上までもっていけた。あの手腕がありさえすれば滅多な事は起こらないだろう。どんな風になれるか、期待の方が遥かに大きい。