無意識日記々

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MUSIC STATION ウルトラFes 30th

昨夜はMステ出演ご苦労さん。喋りはあんまりにもいつも通りのヒカルさんだったので違和感無さ過ぎて全然久し振りな感じはしなかったよ。実際、2014年までラジオで喋ってたので、二年半ぶり位だし、その程度のブランクなら言う程でもなく。ルックスも、妙な髪型をしてくるのは今に始まった事ではないし、それだったらCDTVのベラメイクの方が余程インパクトがあった訳で、『Be My Last』の続きみたいなコンセプトだからそこまで目新しい訳でもなく、有り体に言ってしまえば「いつものテレビ出演」以上でも以下でもなかった。

しかし、歌に関しては確実に時間の経過を感じさせた。『桜流し』。オリジナルの発表から既に4年近く経過している訳で、時間軸上では"ロンドン五輪の頃の歌"だ。随分古い。しかし生歌(録画だったけどな)の披露は当然ながら初めてな訳で、果たして、随分とオリジナルとは異なるアプローチをとっていた。

聴き慣れている分、ついついオリジナルとの差分をとってしまいがちだが、余韻を出し過ぎないように語尾を短く切り、一方で伸びやかさを増した歌声との抑揚を明確に表現し…と言いたいところだが、恐らく、頭に思い浮かぶ理想的な歌唱の半分も再現出来ていないのではないか。単純に、新しい歌い方全般にまだ慣れておらず、チューニングの途上であるように感じられた。

聞けば6年間、全くプロフェッショナルな歌唱をしていなかったという事で、じゃあ『桜流し』はいつレコーディングしたんだとツッコミを入れたくなったが、要するに今回まっさらな気分でレコーディングに臨んだという事だろう。『真夏の通り雨』と『花束を君に』で聴かれたように、発声より発音に随分変化が感じられる。それでも『桜流し』の場合オリジナル・テイクに対する"リスペクト"がある為そこらへんはまだ表立って浮上してはいないという印象だ。

4年という月日は長い。『Kuma Power Hour』は2年半前で『桜流し』は4年前。番組中にも流した事がある位だから自ら聴き直す事もあったろうが、その間にこの歌の持つ意味合いは随分と重くなってしまった。元々重かったのにね。それも加味して考えなければならないが、更に後日、NHKで新たなパフォーマンスが見られる。またその時に比較検証する事に、しようかな。