無意識日記々

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cubic Uからだと20年ですからね。

長かった「EMI/Virgin ERA」も本日で終了である。幾らユニバーサルに移ったからといってもレーベルごとだしそこまで活動に支障は出ないだろうと思っていたのだが、やはり所詮外様という事で何らかの居心地の悪さを感じていたのかな。ちょっと遡れば全員外様なんだけどなぁ。合従連衡の成れの果てなんだから。

強みになると思っていた「宇多田とUtadaの音源が両方とも利用できる」というのも、殆ど活かされずに終わった。唯一、最後に『光 Ray Of Hope Mix』をリリースする時にカップリングに『Simple And Clean』のリミックスを入れられたのがよかった位か。この曲、もともと2003年のシングルCD『COLORS』のカップリング曲だったのだが後にユニバーサルからリリースされた2009年の『This Is The One』のボーナス・トラックとして収録された、という独特の経緯があるだけに、もし今ユニバーサル傘下でなかったら手続きが面倒だったかもしれない、という風にも考えられたからね。

でも、本当にそれくらいか。沖田さんは『EXODUS』の10周年を忘れていた、みたいな風に仰っていたが、今考えるともしかしたらユニバーサルの他のレーベルと折り合いが悪く、動こうにも動けなかったのかもしれない。移籍なんて言われるとついついそんな邪推をしてしまう、な。素直に言われた通り、「忘れていた」事にしておこう。

前回はEMIでの原盤権の話をしたが、Island時代の音源もまた同様である。自由に使えなくなるのではないかという懸念がある。出来るだけ早い時点で疑問点は払拭して欲しいところだが、昔と違ってCDの生産が終了になったとしても、配信販売ですぐ手に入れられるからそこまで気にする事はない。ほんに便利な時代になったものだ。コレクションをしようというなら別だが、音を聴きたいというだけなら不自由をしない。そういう意味でも、遠慮なく移籍が出来たのかもわからない。

明日からヒカルは「SONY/Epic」の一員になる。梶さんや照實さんの発言から、これはワールドワイドの契約になりそうだ。EP『光 Ray Of Hope Mix』は配信のみで実験的なリリースだったが、流石に全米6位だか3位をとり2位までマークした今となっては真面目に米国々内でのCDリリースとプロモーションが検討される事だろう。流石にいきなりBABY METALの域までは行けないだろうが、普通にやれればあっさりおいつく。あの国の「普通」は過酷過ぎるツアーを乗り切るという意味になりますが。あの女の子たち3人は本当に凄いんよ、その普通を世界中でクリアしているのだから。

後は、世界でのプロモーション活動に梶さんがどれくらい関わるか、だ。単純に、売れてしまうと国内と国外でHikaruの取り合いになる。それを調整する機関・人が要る。本来照實さんの役割だがもうかなりのご高齢の為過度の期待は酷。果たしてどうなりますやら。一時代の終わりの狭間で落ち着かない日を過ごす事になりそうだ。