無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

コアファンライトファンレコードショップにラジオ局

で11月になって。『あなた』関連の発表からやや間が空いている所。このあとプレゼント当選の発表(各自にDMが行くのかな)があってそこから、といった具合か。『宇多田ヒカルのうた』で発売日直前に畳み掛けて結果を出す手腕を目撃しているので今の時期に静かでも不安はないが、ファンの方にとっては身構えようか気を抜こうか悩ましい時期に差し掛かっているといえる。プッシュ通知だって、スルーしちゃえば無いのと同じだし。

スタートのプロモーションはまずまず好調のようで、特にWF-1000Xを買う人が何人も居たのは成功だったわな。あれだけの高額商品、そうそう手を出しづらいと思ったのに。この分だと、FL15DXのような分厚いヤツもどんどんリリースしていってもいいかもわからんね。ロットはもう5000でいい気もするけれど。

そういった相変わらずコアなファンが堅調な一方、ヒカルの名は「とりあえず勢」にとって心強い存在だ。頼みの綱、希望の星といっていい。ジャニーズやEXILE秋元康みたいなのは結局アイドルだからどうもシリアスに捉えられない、かといって洋楽やアニソンはよくわからない、若い子たちはそれそもそもどっちがグループ名なの?っていう奇妙な曲ばかり出すし、今更演歌でもないよなぁという「ないない尽くし」の音楽購買層に対して宇多田ヒカルが強力なブランドである事は、新譜の売上のみならず、ハイレゾにレンタルに新古書店といった媒体のランキングでも証明されている。特にハイレゾでの「とりあえず宇多田買っとくか」感は異常だよね。

こうなってくるとレコード・ショップもその力に頼るようになる。発売から1年経っても『Fantome』はロングセラー商品として別棚扱いだし、シングル・コレクションはド定番としてこのまま永遠にプッシュされ続けそうだ。買う方のみならず売る方にとっても宇多田ヒカルは生命線なのである。

凄い気圧である。周りが全員期待しているのだ。それなら何が出てきても全員で絶賛すりゃ済むような気がしなくもないが、そこはライトファン主体、試聴してみてピンと来なければあっさり離れる。熱心なアニメファンとかとは違う訳だ。

気圧は凄いのに、ひとたび押し返してみると手応えが薄いというPopsの宿命ともいえる状況下においてヒカルが次のアクションをどうとってくるか。従来もラジオ局やレコードショップを全国規模で巻き込んできた。同スケールを期待しましょうかね。