無意識日記々

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"家業を継いだ"発言の受け止め方

「父と母の歌を作る」のがメインとはいえ、当然他の事もある訳で、冷静に考えると父親と娘が歌の歌詞について議論を交わす事が出来るというのも、本人たちがどう捉えているかはわからないが、余程仲のいい親子でないと無理なんでないかと言わざるを得ない。

家業といっても、このように個人の感情や心情が議題に上る仕事で世襲ってのも変わっている。そこが『家業を継いだんだぜ』発言の異様さの源だ。こう言われてかなりの人が「言われてみれば」と思ったのではないか。音楽稼業というものは、たとえバッハ一族や服部一族であっても「継ぐ」という表現はそぐわない。各個人の感情や思想に基づいた作品、仕事が重視されるからだ。とはいえ、ヨハン・シュトラウス一世&二世のように「継いだ」という言い方が似合う事例もあるにはあるのですが。

ひとまず、こうやってまだまだ親子で作業する時間は続いていく。途中で仲たがいしない事を祈るばかりである。