無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

半年後の2時間ヨリまず目前の1時間

最初チケットの募集要項(みたいなもの)の中に、転売に関する記述があった。あれを見て「転売の可能性があるのなら、チケットは本人確認の無いものなのだろう」と素直に解釈した。しかし、もう一度冷静になって考えてみれば、単に作法として書き加えてあるだけ、という可能性も排除できないのではないかという疑問も湧いてきた。

真実はもう少し待たねばならないが、チケットの譲渡方法まで公式が管理するとすれば本人確認あり(つまり、身分証明書が必要)なチケットと解釈するのは自然である。

なんだか、毎度言っている気がするが、やれやれという気分。正直な所を吐露するなら、ライブのチケットの応募にあれやこれやと時間を割く位ならじっくりアルバム『初恋』を鑑賞していたいのだ。しかし、現実にその『初恋』の発売日前日、店頭陳列日のお昼から"チケット争奪戦"が始まってしまう。

今更言ってもどうしようもないが、せめて一週間待てなかったか。CDは逃げない。買ってしまえばいつでも聴ける。しかし、ライブはそれ自体が一期一会だし、応募にも〆切がある。『初恋』のCDを買った人のうちの幾らかは、まず間違いなくアルバムを聴くより先にシリアルナンバーを取り出してライブの優先予約抽選申込の手続きを始めるだろう。誰がそれを責める事が出来ようか。

アルバムを買ったら、万難を排して鑑賞する。中には人払いをしてちゃんとした環境を整える人も居るだろうし、堪えきれずに帰りの車中でカーオーディオに突っ込んで鳴らし始める人も居るだろう。各人様々な接し方があるだろうが、皆"待ちに待った作品"を漸く手に入れたのだ。心踊らずして何踊る。

しかし、シリアルナンバーには踊らされるかもしれない。まだ第三希望まで決めかねていたり、もう一度募集要項を読み直していたりするうちに、CDを手に取る事なく6月26日や6月27日が過ぎていくかもしれない。これは誰が嬉しいのだろう。

確かに、応募期間には余裕がある。後日ゆっくり応募すればいい。先着順の何かがある訳でもないのだ。しかし、皆「自分はコンサートが観れるのだろうか」と不安で胸がいっぱいなのである。本来なら『初恋』を一時間聴いて感動と興奮で胸がいっぱいになっていたであろうが人を動かすのは感動や興奮への期待より不安の方だろう。致し方ない。

やはり「慌てなくていいよ」という注意喚起が必要だ。まず作品を聴いてからにしませんか。