無意識日記々

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From VIP section

週末の卓球ジャパンオープンでは美誠と張本が優勝した。プロツアーであれだけ観衆のテンションが上がるのも珍しい。あんなに客が入るのがそもそも稀なんだけど。

途中気になる事が2回あった。ひとつはラリー中の携帯電話によるフラッシュ撮影を選手が指摘した事。もうひとつは同じく選手の視線上に白シャツを着用した人物が居た事。卓球の今のボールは白色なので、基本的に視界に入るフロアの人間は白シャツを避ける。野球でいえばバックスクリーンを設けるのと同じ理屈だ。

日本の観客はマナーがいい方なんだけど珍しいな、と思ったら、両方ともVIP席に対する苦情だった。所謂来賓席である。実況のアダムも「…ってVIP席かよ!?」と呆れていたが、そうだよね、そういうやんごとなき席に座っている人こそ立ち居振る舞いとか礼儀作法とか、マナーにしっかりしているものだよね…。

でも日本は違うんだな、と珍しく国単位で語ってしまおうか。まぁ普段のプロツアーの他の国の会場との違いについて語るに過ぎないんだけれど。日本は、来賓席に座っている人間がいちばんの無知、つまりまぁ礼儀作法に疎い人たちが揃う。それこそ国民性というヤツなんだろうか。現場に居る人間が優秀で、人の上に立つ人間の方が無能と言いますか。だからってこうもあからさまにマナー違反が立て続けに来賓席から現れるとね。自分の観ていた限り、他の場面でフラッシュ撮影に対する注意喚起は見受けられなかった。あったとしても分母が違いすぎるから、土日の2回が両方、ってだけで十分か。

確かに、日本の"上司像"というのは調整型で、強いリーダーシップというのは馴染まない、のかもしれない。欧州型の政治機構社会機構を輸入しても、5世代程度では覆らないという事、なのかな。そういう歴史的な事はわからないが、上に立つ人が無能になりがちなのはその人のせいというよりは、機構上の性質なように思える。だから、何かあった時に辞めさせられたとしても、次の人間はその機構上の人選であり、尚且つその機構上での立ち居振る舞いをする。それだけの事なので、不祥事があった時に辞任するのは大した効果がないだろうね。

話の枕にするだけのつもりが長くなりすぎたな。月曜日の朝にはよくある事なので、今週も気にせずほどほどに参りましょうか。