無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

転スラの話だけになってしまった;

転生したらスライムだった件」、遂に(?)先週からアニメが始まった。原々作のウェブ小説は「小説家になろう」で読み放題だしアニメの第1話はニコニコ動画で無料視聴可能だ。今年からニコニコ動画は登録もログインも不要になってるから誰でも観れる筈。

でその「転スラ」のスピンオフ4コマ漫画「転スラ日記」がいい出来なのだ。これもニコニコ静画で無料で読める(単行本も先月発売された)が、まぁ本編読んでないと何が面白いのかわからないヤツである。スピンオフだからね。逆にいえば、本編を読んだ&これからアニメを観た人はきっと楽しめる事だろう。

スピンオフで大事なのは何より作品全体のテイストに気を配る事だ。「世界観」と呼ばれるヤツである。特にこういったキャラクターの魅力で引っ張る作品はキャラの性格にブレがないよう、「キャラ崩壊」が起きぬよう、細心の注意を払わねばならない。「転スラ日記」はその点とてもよく出来ている。

単行本のあとがきによれば、しっかりと原作者が内容をチェックしているらしい。手間だがいちから漫画を描くよりかは遙かにラクだろう。こうして世界観が担保されて世に出ればそれでいいのである。

こういった、本来原作者自身のテイストに100%頼る「小説」という形態からアニメ化やスピンオフなどで他の人々が携わってゆく過程では、この「監修」というステップが非常に重要になる。原作者自身がいちから作品を作り出す必要はなく、他の人たちが「崩していない」ことをチェックするだけでいい。それだけで消費者の“楽しみ”は何倍にも広がっていくのだ。


音楽制作も最初は作詞界作曲家といった1人2人しか関わらないところからスタートして、これがコンサートツアーにまで至ると何百人、数え方によっては何千人という規模を巻き込んで制作されるようになる。これを“原作者”が総て監修するのは無理かある訳で…という話からまた次回。またまた話の枕が長くなり過ぎた件。