無意識日記々

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『Face My Fears』詳細発表

来年発売予定のCDシングル『Face My Fears』の詳細が発表された。…って、この曲、元が英語バージョンなんじゃなかったの!? 英語バージョンの方に『(English Version)』の表記があるからには“オリジナル”が日本語詞で後から英語に入れ替えたって事か。確かに『Face My Fears』が英語詞だなんて誰一人言ってないもんね。今回もこちらのはやとちリミックスであったのか…或いは、今回もミスリードされた?(笑) ヒカルほんとそういうの好きねぇ…。「HUNTER×HUNTER」とか「DEATH NOTE」とか絶賛してたもんね。

というわけで第三弾にして初めてキングダムハーツシリーズの主題歌の英語版と日本語版のタイトルが同じになった。『光』と『Simple And Clean』、『Passion』と『Sanctuary』、『誓い』と『Don't Think Twice』と来て、『Face My Fears』と『Face My Fears (English Version)』に辿り着いたという訳か。

もっとも、“どちらが先か”、本当の所はまだわからない。英語圏の配信では『Face My Fears』と『Face My Fears (Japanese Version)』という表記になっているかもしれない。そこら辺はヒカルの口から何れ語って欲しい。

現時点で考えられるのは、タイトルが同じならば、曲の中で歌詞の描くストーリーが日本語版と英語版で似通ったもの、或いは同じものになっている可能性が出て来たってこと。今までは『光』と『Simple And Clean』にしても、『Passion』と『Sanctuary』にしても、醸す雰囲気や全体のテーマ性などは共通していたが、実際に歌詞が描く風景とストーリーはそれぞれ別物になっていた。だからこそ日本語版と英語版でタイトルが違っていた(直訳ですらなかった)のだ。今回はそうではないのかもしれない。

これは、考えようによっては非常に難易度が高い。ヒカルが今まで日本語版と英語版の歌詞を別々のストーリーとして書いてきたのは、それぞれの言語の特性を熟知していたからだ。曲調と語り口の調整を経ると、相応しいストーリーも微妙にズレてくる。そのズレを反映して『光』と『Simple And Clean』ではサビのメロディーラインが違っていたし、『Passion』には『Sanctuary』にはない『(Single Version)』が存在していた。言語を違えるというのは、その曲を同じ曲では居られなくする。

なのに、敢えて『Face My Fears』で日本語版英語版共に同じストーリーを描いたとすればこれは相当なチャレンジである。日本語版英語版どちらが先に作られていようと、後から作られた方は「ただの直訳」から脱却するのは本当に難しい。訳詞と作詞は全く別物なのだから。果たしてヒカルはどういう選択をしたのか? それが判明するまであと84日―12週間となったのだった。