ついついとっとと観たくなって(?)大阪なんばパークスまで行って映画館で『SCIENCE FICTION TOUR 2024』を鑑賞してきてしまった。結果大変満足でした。
鑑賞後(の随分後か)に公式スタッフさんのインタビューに対して喋った事を総括すると
「“SCIENCE FICTION PROJECT”を完結させる為には映画館鑑賞が不可欠だ!」
ということになる。PROJECTってのは公式用語ではないのでその言葉は使わなかったが、要はアルバム『SCIENCE FICTION』と映像商品『SCIENCE FICTION TOUR 2024』の姉妹作品の間に映画館鑑賞を今年の月見バーガーのたまごフィリングのように挟み込むと大変美味だという話。食べてない人にはなんのこっちゃだなこの喩え。
幾らか推察してきた通り、SFツアー映像は映画館の銀幕でこそその真の威力を十二分に発揮していた。いや寧ろ、もっと前の段階、ステージプロダクション構築の時点から映画館での公開を視野に入れていたのではないか?と訝しみたくなるくらいに、シネスサイズでの演出が際立っていた。
自分は映像とは1日違いの8月31日にレベル7(最上階)から俯瞰でステージプロダクションを眺めていた。ヒカルがMCで語っていた通り、それくらい上から眺めないとわからない効果もふんだんに盛り込まれていた。チェリー師匠が映像を観て「こんなに床に映像があるだなんて知らなかった」みたいなことを言ってたな。確かにあれは相当上方から見下ろさないとよくわからんわな。なので、結構そういった演出の概観も味わえていたつもりだった。
が、映画館で観ると、もっともっと映える映える。現地で観ていたよりステージを美しく感じた、というのが正直なところだ。「銀幕向けの映像」といえば宮崎駿の演出を思い浮かべて貰うのがいいかと思うが(観客動員数からしてもいちばんポピュラーだろう)、テレビと違って必ずしも観てほしい対象を真ん中付近に持ってこなくてもいい。大きな空間をとって端っこに主人公を歩かせても映えるのが銀幕ってもんだ……なんていうのは一例に過ぎないが、そういった演出の良さを実際に味わってうただくにはやはり映画館での体験がいちばんだ、というのが結論だ。いやまぁ最近はホームプロジェクターでも結構なサイズで観れるみたいだけどもね。
そして、音! 凄かった!
繰り返しになるが、自分が観たのはKアリーナの最上階だったので、音量に関しては最前列の皆さんよりずっと小さかったかと思うがそれでも爆音の低音が凄かった。爆低音だった。今回なんばパークスシネマで体感した音量はその時のものと遜色ないデカい音でありました。そしてそのサウンドのクリアさ、つまり、あれだけ低音をぶん鳴らしても一切ヴォーカルの輪郭を侵食しない分離の良さはそのままで。あんなにライブそのもののサウンドを映画館で味わえるだなんて思ってもみなかった! 凄かった!
結構衝動的に今回の映画館チケットを買った際なんだか最後の一枚だったっぽくってね。左端の最前の方で、聴ける音は実質ワンチャンネル、モノラルみたいなものだったんだけど、普段のドルビーサラウンドだの7.1chだのというときの映画館の音より遥かにクリアで雑味が無く、そのくせラウドでパワフルで! いつもライブ会場で言う「ここに住みたいなぁ」という台詞を初めて?映画館でも呟いてしまいました。それくらいにいい音でした。
…まぁ第一報はこれくらいで。あと何回かに渡って映画館体験について語るかなと思われるので次回以降の更新をお楽しみに。迷ってる人は行っとけ。悪いことは言わないから!