無意識日記々

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爆音上映また行ってきたの巻。


さっき11月の大阪で観れなかった『UTADA UNITED 2006』と『LUV LIVE』(1999)を映画館で補完してきましたよ。で、2作品ともなんぱパークスより音デカかったぞ!? どうなっとるんだ新宿ピカデリー


てことで、まだ Blu-rayの方は観てないんだけど、大体の傾向は掴めてきたさね。つまり、今回の旧作 Blu-ray化では、アンプラすら含めて全部「SFツアーの実際のサウンドの再現」を基準にサウンドをリメイクしてるのね。プロセスとしてはリマスタリングになるのだろうけど、いやはや、ここまで重低音に偏るとはね! 低音好きの私としては大歓喜なのだけど。


しかしながら、「ヒカルの歌を聴きに来た」大半の人は面食らうよねぇ。特に『LUV LIVE』は何なの!? ヴォーカルよりベースの方が音量大きいってねぇ。いや、打ち消しちゃってるわけじゃないんだ。普通は他の楽器と歌の周波数領域が重なっちゃって歌が潰れたりするんだけど、流石はスティーブン・フィッツモーリス。歌は潰されることなくちゃんと響いていた。ただただただただ、ドラムとベースの音がデカいってだけでな! 流石にもうちょいメインのニーズに配慮しようか! 宇多田リスナーの中でもマイノリティの私に喜ばれてもどうなのよ!?


何しろ『LUV LIVE』はあのヴィニー・カリウタがドラムを叩いてるのだから聴きどころが満載だ。それにベースのニール・ステューベンハウス! もう26年前のプレイだけどいやほんと上手いねアンタね。今どこで何してんでしょ勿体無い。うねるような深いグルーヴと繊細なタッチの使い分け。そしてドラマーとの息の合い方。どことなくヴィニーの方が合わせてる感じに聞こえるけど流石にそんなことないかな。まぁそれはどっちでもいいや。


こうしてSF以外の旧作のサウンドをSF仕様にすることで、DVDでは異なっていた各ライブ作品でのサウンドコンセプトを統一し、結果各楽器陣の、特にリズム隊の皆さんの個性と力量がかなり直接的に比較できるようになっちゃって。ある意味パンドラの箱を開けたようになったな。


結論としては「やっぱSFツアーは過去最高のクォリティだった」という、最初から書いてる事実に落ち着くのだけど、こうやってセンターライン(ヴォーカル、ベース、ドラムス)をメインにして聴くと、宇多田ヒカルの音楽性の核みたいなものがリアルに浮かび上がってくるね。


特に1stアルバムの曲に顕著なんだけど、オーソドックスなリズムループにメロディがくっついていく曲作りの仕方とこのSF仕様のセンターライン重視のサウンドコンセプトがばっちり合致してて、そこの部分はアルバム『BADモード』や『SCIENCE FICTION』に至る現在まで貫かれているのだなと再確認できた。あわよくばこのサウンドで最先端たる『気分じゃないの(Not In The Mood)』の生演奏も聴いてみたかったけどそれは今後のお楽しみだわね。それを言うならやっぱり『Gold 〜また逢う日まで〜』が聴きたかったけどね!(しつこい)



この、映画館を大胆に使った実験、という趣。銀幕に映える藤圭子直系の美貌ぶりは、完全にとは言えないものの、しっかりと画質がブラッシュアップされている中で更に輝きを増していて、これまた Blu-rayでチェックするのが楽しみになりましたわよ。(ここでメールチェック…あら、明日到着か Blu-rayは。この日記で触れるのは来週になりそうです。)


当たり前だけどこの「SCIENCE FICTION PROJECT」(※私による仮称)は総てが繋がっていて、アルバムからツアーから Blu-rayから映画館から写真集・写真展までひと繋がり(ワンピース??)になっているから、そういう視点でもって、これから発売になる写真集の話にも触れていきますわよ。なんだか、ふむ、少し皆の期待と不安が入り混じってる状態なのかな今は。写真のコンセプトに対して。ならば私が少しずつ、整理していきましょう2,




※ なお、お気に入りのライブ2作品を続けて観た影響の為、いつもよりハイテンションでお送りしてしまいましたm(_ _)m