無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

職業意識が垣間見れた呟き


昨夜はインスタとXで投稿がありましたわね。


(新品の絆創膏2枚同時の写真)

https://www.instagram.com/p/DEwzMRLsu9z/


『ロンドンのブラックキャブの運転手さんに「日本人かい?」って聞かれてそうだよって答えたら、「僕ミュージシャンでね、うちのオケでよく日本の映画音楽も演奏してるんだ。知ってるかなあ、エヴァンゲリオンっていう4部作の映画とか。」


「知ってるよ!」


鷺巣詩郎って人の作曲すごくいいんだよ。」


「いいよね!私その4部作の主題歌作ったんだ〜。」


「え!そうなの?!」


からのお互いの名前教えあったりしてコントラバス奏者のおじさまと盛り上がりました。


ロンドンで音楽を収録してる映画多いんだね、ハリウッドもアジアの作品も。いいオケとスタジオと歴史がある町なんだな〜と改めて感じました🏻‍[emoji:4BA]

https://x.com/utadahikaru/status/1878734132697551167?s=46



てことでコピペできたツイートの方を取り上げようか。といっても、昨夜自分が呟いたことのまとめですが。


このツイートの要はつまり、「エヴァのサントラで弾いていたミュージシャンがタクシーのドライバーもやっている」ことをどう捉えるかだわね。


私はこの呟きを読み始めた最初は、隠伏的に「エヴァのサントラで弾くような人はフルタイムのミュージシャンだからこの人は本職が運転手でウィークエンド・ミュージシャンなのかな。」と思っていた。つまり、趣味で映画音楽を友人たちと一緒に演奏して楽しんでいる方の人なのかなと。しかし最後にヒカルが「ロンドンで音楽を収録してる映画多いんだね」と書いたことから「それやったらこれ収録した本人やんけ」となった。なるほどそれなら宇多田ヒカルを知らなくても無理はない。サントラ収録は公開前なので(当たり前ですな)映画本編を観ようが観まいが主題歌を聴いてようが聴いてまいが関係ないからだ。


とすると、この人はロンドン・スタジオ・オーケストラの一員であって、ちゃんとした楽団のメンバーなら基本的にフルタイムのミュージシャンで、副業として運転手をやっているのかな?と思いきや、ヒカルが「ブラックキャブの運転手さん」と書いている。ここに引っ掛かった。


検索してみるとロンドンのタクシーは辻馬車の時代から連なる由緒正しい仕事で「世界一質の高いタクシー」として知られているそうな。色々読んでみたが日本語圏の感覚としては「一流大学出るよりよっぽどキツイじゃん」という難関を突破しないとなれない職業で、いやこれは副業に出来るのならかなり能力が高くないといけないなと。


つまり、ヒカルの伝えたかったニュアンスとしては、どちらかというと


エヴァのサントラで弾くような人も副業で稼がないと生活が立ち行かない」


みたいな悲哀を込めた話というよりかは


「名のある楽団に籍を置きながらブラックキャブの仕事もこなすスーパーマン


てなニュアンスを伝えたかったんじゃないかな?と思った。勿論実際はどちらかはわからないが、どうにも日本語圏内だと「音楽家で身を立てるのは凄い」&「タクシー運転手は他であぶれた人が就く職業」みたいな偏見が大きい気がするし、そういう風にみられるのは誤解を招くという意図もあったのかなと読み取った。でなきゃわざわざブラックキャブと書かずにタクシーでいいだろうと。


まぁ、日本ではタクシー、ニューヨークではイエローキャブって言ってるので、お国柄を出したかっただけかもしれませぬがな!


https://x.com/utadahikaru/status/247573254796087296?s=46


https://x.com/utadahikaru/status/26559324733?s=46


でもこの有名なツイートは海外だろうにタクシーと書いてたりもする。


『タクシーの中でボーカルのウォーミングアップをしていたら運転手さんに「歌手を目指しているのかい?」って聞かれた』

https://x.com/utadahikaru/status/848566336703922178?s=46



…などという憶測が膨らんでしまうツイートなのですが、肝心なのはこの出会い自体がとても幸運な偶然で、今後にも繋がるかもしれない出来事だったということですわね。コントラバス奏者の一本釣りとか出来るかはわからないけれど、ご近所さんならインスタライブに招くとかできるかもしれないし。


しかし、


『私その4部作の主題歌作ったんだ〜。』


とわざわざ「歌った」ことより『作った』ことを強調するところ、あれだけライブでも歌えるようになったというのに相変わらず自分の職業意識は歌手より作詞家作編曲家の方なのね、と思いましたとさ。あたしは嬉しいわ。