無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

元々邦楽は殆ど聴かない、という立ち位置からキャリアを始めた光だが、市場の雰囲気を掴む為、という仕事上の動機で触れる事は多々あったかもしれない。人によっては、その時の流行りに左右されたくないという理由で制作中はインプットを排する場合もあるが、これからの光は邦楽市場に対してどういう態度で臨むだろう。肩の力を抜いて、まぁラジオから流れてくるのとかをちょこちょこ耳にするくらい、となるのかそもそもテレビもラジオもつけない生活になるのか、他国に行くなら日本のことはたまにネットニュースで知る程度になるのか。市場の動向というのは一度目を離すとなかなか流れを掴み直せないもので、となるとそういった"空白期間"をどう埋めるか、方法論を探ってみたいところではある。然し、そういった喧騒から離れて外から眺める経験に大きくメリットがあるのなら、無理に空白期間を埋める必要もないか。世の中にはテレビで取り上げられないだけで、強力なファンベースを基盤にして力強く何十年も活動している例が数多ある。かつてテレビに出
ていた人でも、ファンクラブの維持によって昔よりも強くなっている人も居る。一度メディアに取り上げられて名を売った後は、固定ファンを相手に流行に左右される事なく歌を歌い続けられるのだ。一方、光の場合ご存知のようにファンクラブを持つつもりがサラサラなく、常に楽曲ごと、アルバムごとに勝負を挑んでくるものだから、これ以上なく名が売れているのに常に市場の動向に左右され続け得る。勿論、Popミュージシャンとしてのアティテュードを変化させて自分のやりたい事をやるって感じでもいいのだが、復帰後にそうなっているとはどうしても思えない。空白の期間の活かし方をどうするか、今から楽しみだ。尤も、それまでこの国の市場が保っているか、そっちの方が不安なのですが…。